介護職の面接で重視されることとは?介護講師が解説するよ!
介護スタッフは高齢者のお世話をする仕事であるため、面接時には「親しみやすさ」が必要になります。
また、専門職であることから一般職とは違う部分を重視する職業でもあります。
そのため、未経験者は介護業界の知識を得て面接に臨まないと採用担当者に良い印象を与えることは難しいでしょう。
しかし、介護業界の知識を事前に得ることで例え未経験者でも面接で好印象を与えることができます。
今回はこれから介護職を目指す方へ面接で重視されることについてお話したいと思います。
ぜひ面接の参考にして下さい!
面接では資格の有無が重視される
介護職は専門職であるため働いている方はみんな介護資格を持っています。
無資格でも就職することはできますが、介護資格を持っていると即戦力になるため重視する介護サービスが多いのです。
介護資格には介護福祉士と初任者研修、実務者研修がありますが未経験者におすすめなのは初任者研修です。
初任者研修は約1カ月半~3カ月で取得できるため、時間のある方は就職前に取得することをおすすめします。
介護求人の中には初任者研修を必要資格としている所もあるため持っていることでより多くの介護求人を探すことができるでしょう。
初任者研修を取る時間がない方も、面接時に就職後初任者研修を取ることを伝えることで面接官から意欲が認められます。
面接時には必ず介護資格の有無を確認されるため、特に介護資格のない方は資格に対する自分の意見を話せるようにしましょう。
面接では志望動機が重視される
介護職の面接では必ず志望動機を確認されます。
面接先はなぜ応募したのかという理由が聞きたいため、「応募先の魅力を伝えること」が大切です。「人に役に立ちたいから」、「就職に困らないから」という志望動機では採用担当者から「うちでなくてもいいのでは?」と思われてしまいます。介護職の志望動機は応募先の魅力をきっかけとした志望動機を考えると好印象を持たれるでしょう。
もう一つ大切なことは「自分の言葉で志望動機を伝える」ことです。
未経験者は志望動機を考えるのが大変かもしれませんが、決して介護サイトなどに掲載してある志望動機をマネしてはいけません。
採用担当者は面接のプロです。どんなにあなたが模範的な志望動機を伝えても自分の言葉でなければすぐに見抜かれてしまいます。
不器用でも言葉足らずでも、自分の考えた言葉で志望動機を伝えることが大切です。
どんな志望動機があるのか参考程度に見るのはいいですがマネはしないようにしましょう。
かえって印象を悪くしてしまいます。
面接では将来の目標が重視される
未経験者の介護職面接では将来どんな介護職になりたいかということを必ず聞かれます。
それは採用後、どの位あなたに期待できるかを知りたいためです。
ここで自分の目標をきちんと伝えられる方は採用担当者から一目置かれるため、高い可能性で採用されるでしょう。
将来の目標も志望動機と同じく自分の言葉で伝えることが大切です。例え大きな目標でなくてもいいのです。
大切なのは自分の正直な思いを伝えることにあります。
これから介護職を目指す方は将来の目標も一緒に考えておくと就職してからも目的を持って働くことができるでしょう。
自分の目標がはっきりと分からない方は介護系のサイトやコミュニティを見ることで具体的な目標が見つかります。
自分だけの目標を考えて介護職の採用をつかみましょう!
面接では清潔感が重視される
介護職は人間相手の仕事であるため利用者からの「親しみやすさ」が大切です。
派手な格好、露出の多い格好は利用者から「近寄りにくさ」を持たせてしまいます。
利用者から近寄りにくさをもたせてしまうと声をかけられる機会が減ってしまい、次第に介護を頼まれなくなります。
「他の介護職は介護を頼まれるのに自分だけ介護を頼まれない」というのは「介護を必要としない」という意味合いを持つため、仕事を続けることが難しくなるでしょう。
利用者は人間であるためこういった介護職の見た目で心を開いていきます。だからこそ、面接時の格好は重視されるのです。
介護職の面接時の格好は「清潔感」が一番大切です。
私服で面接に行く職員もいますがスーツの方が礼儀が伝わるため好印象を持たれます。
スーツのない方も冠婚葬祭用として持っていても損はないため、ぜひこの機会に購入しましょう。
面接時は採用担当者が玄関まで見送る可能性があります。スーツだけではなく靴もスーツに合わせた「スーツ用の靴」を履くようにしましょう。
また、面接時は施設側でスリッパを用意してくれますが、スリッパでパタパタ施設を歩くのは利用者に対して失礼です。
室内用の靴を準備して足音が出ないように配慮しましょう。
女性はスカートの長さにも注意して下さい。
短いスカートは介護職の環境に適さないため、採用担当者の印象を悪くしてしまいます。
スカートの長さは膝より高くならないことが大切です。
その他にも男性はひげが伸びているとだらしない印象を持たれてしまうため、面接前にきれいにそりましょう。
私のいた介護スクールの受講生で、毎日入浴に入らず異臭のある方がいました。
介護職は人間相手の仕事であるため異臭があると面接官からの印象を悪くしてしまいます。
前日には必ず入浴をして清潔な状態で面接に臨むことが大切です。体調が悪くて入浴ができない方は面接前に香料付きの体拭きで身体を清潔にしてから面接に臨みましょう。
介護職の面接は親しみを持ちやすい理由から清潔感が重視されます。面接時の印象を良くして一発で採用通知を手に入れましょう!
面接では介護時事が重視される
介護面接を受ける前に介護時事(介護業界のニュース)を知っておく必要があります。
介護職は面接時に最近の介護ニュースで気になったことをよく聞かれます。
その理由はあなたがどれだけ介護業界に関心があるのかを知りたいためです。
ここで関心のある介護時事とそれに対する自分の意見が言えると採用担当者から高い好印象を得て採用への近道になります。
例え未経験だったとしても、介護時事に詳しいことは将来的に成長する見込みを与えます。
介護時事に対する自分の意見は難しいことを言わなくても率直な意見で大丈夫です。
問題なのは適当に話したり、介護時事が何も分からないということです。
こういった場合面接時の印象が悪くなってしまうため不採用になる可能性があります。
介護職の面接の多くは応募後2~3日の間で行われます。
余裕を持って面接に臨むためにも早い段階で介護時事を調べるようにしましょう。
まとめ
介護職は高齢者のお世話をする仕事であるため、面接時では誰もが清潔感が持てるスーツで行くことが大切です。
スーツはしっかりと着て、着崩すことがないようにしましょう。
女性はスカートの長さが膝より短くならないように注意して下さい。
介護職はどんなに立派な面接をしても人間相手の仕事であるため外見で不採用になることがあります。
ただスーツを着るだけでなく面接前に正しい着用方法を理解しておきましょう。
また、面接時には自分の言葉で志望動機や将来の目標を伝える事が大切です。
事前に何を話すか紙に書いて当日に余裕を持って話せる準備をしましょう。
未経験者は初めての介護面接に不安があると思います。
ですが、今回ご紹介したポイントに気を付ければ必ず採用します!あとは自信を持って面接に臨むだけです。