現役介護士が語る！介護士の人間関係が悪い理由とは？

介護の職場はなぜ人間関係は悪いのか？
仕事を続けていけるかどうかは、職場での人間関係は大きなウエイトを占めています。

どんな職場でも、多かれ少なかれ人間関係での問題はありますよね？

仕事上のトラブルのみならず、ウマが合う合わないといったような些細な事でも人間関係は悪くなってしまうことを経験した人も少なくないと思いますが、介護職も例外ではありません。

介護職は、ご家族・医療機関・地域の方などと協力・連携して日常生活のお手伝いをする、チームでの仕事です。

一人でする仕事ではありません。在宅でも施設でも1人の高齢者の方に対して複数の介護職が関わります。

介護職は、利用者様が少しでも快適な生活を送れるように…利用者様が少しでも現状より良くなるように…などの「介護」という一つの仕事であり、目標でもあることに取り組んでいます。

自分一人でできる仕事ではありませんので、スタッフのチームワークが不可欠となります。

では、そんな一つの目標に取り組んでいる介護職は、なぜ人間関係が悪くなってしまうのでしょうか。

介護の仕事内容のきつさが人間関係を悪くさせる一つの要因

介護職の排泄介助、入浴介助、車椅子の移乗介助などの身体介護は、皆さんご存知のようにほぼ肉体労働です。

しかも一つの介助だけをして終わりではなく、同時進行の場合も少なくありません。

同時進行ですと利用者様に少し待って頂くということになりますが、待ち時間をできるだけ短縮するためにスタッフ同士が声を掛け合うことが必要になってきます。

また、入浴や食事は時間が決まっていますから、時間内に終わることも求められることになり、その結果時間に追われるということになってしまいます。

加えて、レクリエーションの企画、実施のように身体介護以外の業務も入ってきますから、楽しさの反面忙しさも相当なものだと思います。

スタッフみんなが同じように仕事ができていればいいのですが、どうしても「やる人、やらない人」が出てきてしまいます。

そんな状況で、忙しく時間に追われて仕事をしているとストレスも溜まり、人間関係が悪くなってしまうのは容易に想像できますね。

介護求人は豊富！やる気があれば誰でも採用される

介護の現場は、施設の種類にかかわらず慢性的な人手不足なのが現実です。

なので、求人広告で介護求人を見ないことはないのも分かりますね。

専門職とはいえ、未経験者歓迎！のところも多いですから誰でも応募しやすいかもしれません。

未経験なので、介護の仕事ができるかどうか不安…。

そういう方でも大丈夫です。実は、介護の仕事は誰でもできる仕事でもあります。

介護の根本にあるものは、施設であれ在宅であれ「高齢になっても今までどおりの日常生活を送ること」です。

多少の差はあるかもしれませんが、私たちはそれぞれに日常生活を送っていますよね？

生活をするのに支障がでてきたけど、普通に生活したい、その手助けをするのが介護のお仕事です。

私が介護職の面接を見ていて気がついた事

実際に面接に立ち会ってみると、年齢や前職など実に様々です。

現場としてはいかがなものかなと思っても、経営側は人手不足を補うために採用することが多いですので、誰でも採用されるということにつながっているのだと思います。

もちろん、未経験でもちゃんと仕事ができる人はたくさんいますが、なかには思い込みが強かったり、なかなか聞く耳を持てなかったりなど、難しいことも少なくないようです。

人間関係が悪くても続ける方法

話せる、相談できる人を見つけること。と言っても簡単ではありませんよね。

本来であれば、ちゃんと話を聞いてくれて適切なアドバイスをしてくれる上司がいるのが理想だと思いますが、それもなかなか難しいかもしれませんし話している時間にも余裕がないということも多いかもしれません。

ならば、相談できる相手と悩みを共有できれば頑張れる、続けられると思えるのではないでしょうか。

あとは、簡単にはいかないかもしれませんが、人間関係に振り回されているヒマはない！と割り切ることですね。

協力的な人は必ずいるはずですから、「自分は利用者様の介護の仕事をしているんだ」ということに集中することだと思います。

実際のところ、介護の職場の人間関係ってどうなの？

女性の多い職業なので若干陰湿なところもあるのが現状です。基本、若い男性は気に入られることが多いですね。

私は、世渡りが上手いほうではないので20代前半の頃は上司から舌打ちされたり、怒鳴られたりすることもありました。
自分では一生懸命やってるつもりでも空回りすることが多かったです。

上司から怒鳴られたりする内容は間違っていることではなかったので、先輩や同僚に相談し不安なときはフォローしてもらっていました。

他の施設の介護求人は常にある状態です。

我慢せず転職した方がいい場合もたくさんあります。
一つの職場で長い期間仕事を続けられることは、仕事はベテランになりますし職歴も長くなりますから、理想的だと思いますよね。

でも、人間関係が悪い職場で長期間仕事を続けるとなると、かなりのストレスが溜まります。

ストレスがどんどん溜まってくると、誰でも笑顔が少なくなってしまいますし、体調を崩す事も珍しくないでしょう。

楽しさが感じられないと、最終的には介護の仕事そのものが嫌になってしまうこともあると思います。

そうなると、せっかく積んだ介護の技術や経験を無駄にしてしまうことにもなりかねません。

また、介護職は、利用者様と深く関わる仕事であると同時に笑顔で接する仕事でもあります。

利用者様はスタッフのこともよく見ていますから、今までと違う様子が利用者様に伝わってしまうこともあるのです。

介護職は同業界内で転職ができるのが良いところ

一つの職場で頑張るのはとても良いことだと思いますが、もしもその職場の人間関係の悪さで悩んでいる人がいたら「転職」という選択肢もあるとお伝えしたいです。

なぜなら介護求人はほんっとにたくさんあるからです。

また施設の種類も、入所、通所、訪問…大規模施設や小規模施設などたくさんの種類がありますから、必ず自分に合ったところがあるはずです。

実際施設に行ってみると、その施設によって雰囲気もスタッフの印象もまるで違うと感じることが多いですから、他の職場に目を向けてみるのも大切だと思います。

介護職は「肉体労働だけどそれだけじゃない楽しい仕事」です。

転職して人間関係の良い職場で働くことができたら、きっと楽しいと思えるはず。

きつい仕事なのだから楽しくないと！ですね。