現役介護職が夜勤を解説!40人VS職員一人 夜勤は超ハード
介護職員は、交代制で夜勤もあります。
日本の介護施設は、夜間に医師や看護師もおらず介護職員一人で1フロアーしかいない体制のところが多いです。
日本の介護施設の大半は、介護職員一人でも40人ぐらいの入居者を担当します。
高齢者や身障者を預かる為の介護施設ですので熱を出してる方や様々な持病を持ってる方の発作等が いつ起こるかわかりません。
夜間に亡くなる方もいます。
末期癌でなくなった方への夜勤対応事例
以前に一人で夜勤に入った時に末期癌で余命宣告された方が[吐いた]とナースコールがありました。
大変危険な状態な方でしたので走ってその方の居室に行こうとしてる途中に女性高齢者がベッド横で転落か転倒してるのを発見しました。
ですが、末期ガンで余命宣告されてる入居者を最優する選択になりました。
わかりますか?この究極の状況が?
人命救助に優先順位をつけないとならない体制では救える命も救えないと思い心が痛みます。
一人で夜勤に入りますと全て夜間帯の対応が悪いと責められます。
責任が重すぎます。(直接言葉で責められずとも、なんともいえない空気が発生します)
職員一人で夜勤に入るという事も日本全般の介護職員の離職率を高めてる要因でもあります。
一人で夜勤に入って夜間に様々な事がありましても朝食の準備等の夜勤の担当の業務が回せてないと強く責められる事もあります。
どんな事があっても夜間に一人で何もかもしないとならない状況は、ひどすぎます。
一人で夜勤に入って亡くなられた方がいればご家族様への連絡や医師へ連絡等を全てしないとなりません。
葬儀会社が来るまでに気に行ってる服へお着替え等の遺言みたいなのがあれば故人様の意向通りにしないとなりません。
時間に追われすぎて食事も休憩もできない時も多いです。
わりに合わない給料ですし何回も辞めようと思いました。
介護の仕事をする喜びは、入居者が慕って来る事です。
一生懸命入居者の為に仕事をしてますと[あんたと出会えて良かった]と言って下さる入居者もいます。
そう言われると自分の存在が入居者の精神的にプラスになると思えます。
入居者の為に笑顔が1つでも増える環境を作ろうと思うようになりました。
入居者人生の最後を迎える時に私と出会えて良かったと思ってもらえるような存在になりたいと思い始めました。
人様の人生に良い存在になれると思うと介護の仕事をして良かったと思えます。
迷信かもしれませんが、介護の仕事をしてから運が上がったと思える時もあります。
亡くなられた入居者の方が夢に出て来る時もあり、きっと私を守って下さってるのだろうと思う時もあります。