40代の介護士が介護求人を見て就職した経験談
40歳を過ぎても、まだまだ自分の方向性を模索しながら生きている私ですが、少しでも皆様の参考になればと思い、ここに私のヘルパー体験を書いてみたいと思います。
私がホームヘルパーになりたいと思ったきっかけは、大学卒業前の就職活動時に自分のやりたい仕事がわからなくなってしまったことでした。
それまで、なんとなく流れに任せて生きてきた自分でしたので、就職活動の時に、何をどうしたらいいのかわからなくなって、途方に暮れてしまったのです。
そんな中、自分のことをよく考えてみると、お年寄りや子供が一番好きな私がいました。
誰かの役に立てる仕事、間接的にではなくて、直接やりがいを実感できる仕事をしたいなと思いました。
そこで介護職は、これからの高齢化社会で必要とされる仕事だと考え、大学4年生の夏休みに、ヘルパー養成講座に通い、ホームヘルパーの資格を取ったのでした。
介護の人材派遣会社に就職
大学卒業後は、東京都目黒区にある、ヘルパー人材派遣会社に就職しました。
就職する際には求人雑誌を参考にしました
こちらの会社は、求人雑誌をみて、応募しました。
職場は、平均年齢26歳ぐらい。
若い同僚たちで、和気あいあいとして、仲が良かったです。
訪問介護のお仕事内容について
ヘルパーのお仕事は、一人で利用者さんの家に行くので、孤独な仕事と思われますが、自分ひとりだけが担当ではありません。
利用者さんのケアで悩んでいることなど皆で考える機会があるので、チームで働いている安心感と、結束力がありました。
また、社員研修もあり、自分が介護される立場になる役も経験し、おむつ交換なども丁寧に、かつ恥ずかしくないようにスムーズにするようになりました。
認知症の方にどろぼう!と言われる(笑
辛かった思い出は、痴呆のお年寄りの方に、行くたびに、どろぼう呼ばわりされて当時は若かったので、かなりつらかったです。
そんなときも、先輩スタッフさんに、それは病気と認めることとアドバイスされ、一線をおいて病状を観察する姿にプロフェッショナルさを感じました。
訪問介護のお仕事では料理がなれるまで大変でした
また、調理などの家事援助は、実家で、ほとんど調理もしなかった私にとっては、これも試練でした。
休憩時間には、調理本を読みあさり、てんぷらをお願いされたときは、家で、母と練習したり、天ぷら粉を家から持って行ったりしました。
利用者さんの冷蔵庫の中身を見て、瞬時ににメニューを考え、調理しないといけないこともあり、毎回ヒヤヒヤでした。
そんな私でも、勤務2年目ごろには、あるお年寄りの方に、私のポテトサラダの味が一番おいしいとほめられたことがあり、ささいなことですが、今でもポテトサラダを作ると、その利用者さんを思い出します。
訪問介護をやった経験は深い
このお仕事を通じて、数多くの利用者さんとお知り合いになることができましたが、今でも一人一人のお顔と名前が浮かぶくらい。
ただ、若いゆえに、気の利いた言葉もかけてあげられず、あの時のがん患者さんには、もっとこうして声をかけてあげたらよかったと思うこともあります。
もっともっと、相手の気持ちを考える努力をしてたらと思うこともあります。でも、あの時は若すぎて、人生経験が少な
かったから、難しかったかなとも思います。
これから、このお仕事に就いてみようかなと思っている方は、始めの一歩がなかなか踏み出せない方も多いでしょう。
人の命を預かるお仕事なので、細心の注意を払わないといけず、責任は重いです。
でも、その分、一緒に働いている同僚たちが、結束して、励ましあっていけるお仕事です。
介護をはじめるならハローワークよりも、専門家である介護系の人材派遣会社がおススメ
まずは、いつくかの人材派遣会社を回って、実際にお仕事の同行見学させてもらうと、イメージがつかめるでしょう。
数多くの利用者さんがいらっしゃるので、お互いの相性も大切です。
仕事内容だけでなく、全体の見学が必要だなと私は思います。
私は、すぐに就職先を決めてしまったので、横浜から、東京までの通勤時間が、だんだんと体力的にきつくなってきてしまって、地元へ転職をしました。
可能であれば、自分の住んでいる地元で、お年寄りや障碍者をサポートできることが良いですね。
現在は、身体の不自由な娘を在宅介護していている私ですが、あの時学んだことが大変活かされています。
介護の必要な方、家族が、一人で抱えこまずもっともっと社会でのびのびと暮らしていけるようになれたらいいなと願っています。