30代・40代からの介護職って?
介護の仕事でみんな嫌がる事って?
ここ最近介護職の過酷な労働環境が新聞やテレビで介護の事が報道にでるようになりました。
昔介護保険法が施行されたときは、介護は第三の公共事業だ!介護職に就くと一生安泰だと声高に叫んでいました。
しかし、ふたを開けると散々な結果で、離職率で言うと他職種に比べ飛び出ています。
海外からも働き手を募集したのは良かったものの、定着率は低く、資格を取る以前に本国に帰る方が多く見られました。
では皆さんどうして辞めているのでしょう?
皆さんのイメージとしては「排泄(トイレやオムツ交換)」「入浴介助」が大変そうと思いますよね?
確かに最初の頃、匂いなどになれるのに時間がかかるかもしれませんが、次第に気にならなくなりスムーズに業務をこなせるようになります。
ほとんどの皆さんは業務で辞めるのではなく「人間関係」「給与面」での問題で離職されています。
裏を返すと、この二つの問題さえカバーできれば、介護職を続ける事は難しい事はないのです。
介護の求人てどんなのがあるの?
では、介護の求人概要についてお話します。
まず、介護の求人数なんですが、かなり多いです。
ハローワークのページを見ると分かりますが、半分は福祉系で占められているといって過言ではありません。
もっとすごい所ではこれが2/3以上が福祉系のところもあります。
それだけ離職率が高いと言うことですが、逆に再就職しやすいというメリットでもあります。
(離職で思い出しましたが、勤務初日2時間で辞めた人がいましたね)
年齢制限については30代が最も多く見られますが、年齢不問の職場もあります。
仕事内容についても様々で、施設での介助や通所系での送迎のみ、訪問系での家事援助などがあります。
雇用形態も時間に余裕が持てるパートや安定志向の正社員などと色々準備されています。
正直面接の際など、よほどの事がない限り就職・転職は直ぐに出来ます。
以前髪の毛を真っ赤に染めた女性が面接に来られましたが、正社員として採用されたのはかなりびっくりしました。
(なお、その女性は「おもってたんと違う」と言うことで3日で辞めました・・・)
多少話はそれましたが、「私は施設介護が向いてなかったから、今度は訪問介護してみよう」「訪問介護は向いてなかったから、今度は通所介護で働いてみよう」と同じ介護の仕事でもこれだけ幅があるのです。
最初にした介護の仕事が自分に合わないからと直ぐに辞めるのはちょっと勿体無いですよ。
30代・40代からの介護職って?
介護職に少しでも興味を持って転職される方にとって、気になるのは年齢制限かと思います。
前述で触れましたが、30代と切っている事業所もありますが、不問の場所もあります。
これはどういうことでしょう?
人手不足ということももちろんありますが、事業所が重要視するのは「やる気」と「経験」です。
「やる気は分かるけど、介護職をしたことないのに何の経験を重要視するの?」と疑問に思われたかもしれません。
30代・40代では少ないかもしれませんが、身内の介護をしていた事や、家事の特に料理については誰にも負けない自信がある。
営業職を以前していたから、接待やスマイルはお手の物!結婚式場で働いていたからしつらえは任せておいて!と皆さん知らず知らずのうちに経験と言う名の「強み」を持っています。
色々な前歴をお持ちでも、必ず役に立ってくるのが介護という仕事です。
介護の仕事って未経験だけど大丈夫なの?
皆さんよく「介護の仕事て誰でも出来るの?」と言われます。
事実、介護の仕事は誰でも出来るわけではありません。
ですが、勘違いしないで頂きたいのは「経験」や「資格」が無いからではありません。
それは「思いやり」だと私は思います。
経験や資格は仕事をしながらでも得られるものであり、自然と自分の身についていきます。
しかし互いが互いを思いあう「思いやり」については誰でも直ぐに身についているものではありません。
介護の仕事は利用者との会話やコミュニケーション、他職員との報告・連絡など対人関係がメインの仕事になります。
相手に尊敬の念もなく、思いやりもなければどんなに優秀な職員でも人望をなくし孤立してしまいます。
では、次にどのようなスキルが実際に役立ったか、実例をあげて紹介したいと思います。
違う職業からの転職(31歳 女性)の介護未経験から現在に至る経緯
彼女は家庭の問題で高校に行かず、中学を卒業してから飲食業やアパレル関係の仕事を転々としていました。
しかし、最終学歴が中学卒業と言うこともありなかなか正職員に付くことは出来ず、生活は安定していませんでした。
そこで、彼女は手に職をという理由で介護職に就きました。
本人も最初は介護業務が出来るか不安に思っており、身体介護などたどたどしい所がありました。
ですが、元々接客業をしていたおかげか、とても利用者様やその家族様の話し方やあわせ方がとても上手く、介護に抵抗ある人でも彼女が担当すればなぜかすんなり入浴介助など出来、一目置かれるようになりました。
その後、彼女は介護の仕事を続けたいとの事で介護福祉士の資格を取り、現在では会社で重要な仕事を任せられるようになりました。
彼女は私にこんな事を言いました。
「私は今まで色々あったけど、こんなに人から頼られ感謝されるのは人生初めてです。私バカだけどやれる分だけやります!」
私は仕事の上でこんなに思える彼女がとても羨ましく感じました。
30代・40代に求められることとは?
介護職では、単なる福祉系の資格だけではなく、色々な経験や知識が役に立つと言うことが少しは分かっていただけたでしょうか?
では、実際に職場で30代・40代の方が求められることとはなんでしょう?
経験や知識はそうなのですが、仕事場での要として働いてくれることを事業所は希望しています。
20代とは違い、人生経験や前職場での後輩育成や人生相談、上司との付き合い方を学習されているので、新しい職場でも直ぐに打ち解けるスキルを持っているかと思います。
また、多少なりとも上司の気持ちも分かりますので、上司部下の橋渡し的な存在になる事も可能です。
「自分にはなんの取り柄もない」といわれる方が多いのですが、逆に「自分にとってこんな事出来て当たり前」という事を周りの方が出来ない場合もあります。
転職の際、あまりネガティブにならず堂々と自分の持ち味を出されてみてはいかがでしょうか?
次のページでは実際介護業務をしていてつらいと思ったことを私なりに出していきたいと思います。
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