20代後半女性が語る!介護の仕事の実際はこんな感じです
私は介護福祉士として、特養、軽費老人ホームにて勤務した経験があります。
介護の仕事を一言で表すと?
ズバリ!「笑顔を生み出す仕事」です。
高齢者の方も自ら望んで施設に入りたいとは思っていないのです。
老いてしまったのだから仕方がないと不安な気持ちを抱えながら家族と離れ入居される方も多いです。
その気持ちに寄り添い、目の前の利用者の方と丁寧に向き合っていると、ふとした瞬間に「ありがとうね」「あなたに出会えてよかった」というような言葉をかけていただくことがあります。
この瞬間がたまらなく嬉しいのです。
もちろん、大変だと感じることもあります。認知症の方が夜中に徘徊して寝ない、異食をする、自分では歩くことができないのにも関わらず自分で立って歩こうとし転倒しそうになる等・・・。
ある時、私が認知症の方の対応に困り、悲しい顔をしていた時に、他の認知症の利用者の方が
「泣くな!泣くんじゃない!泣いたらワシも悲しくなる!」と一緒に泣いてくださったことがあります。
その優しい気持ちに胸が熱くなりました。
介護職をやっていて、つらいのが認知症の人の対応です
普通の考えで、普通に対応しているのに、意志の疎通ができない、勝手な事ばかりする、他の利用者の迷惑になる行動をする…、たくさんのストレスがかかります。
ちょっと一歩引いて考えてみるっていうのがいいのですが、なかなか業務中はそうもいかず、イライラしてしまう事も多いです。
(この辺りは介護のお仕事をやってみた事がない未経験の方にはちょっとわかってもらいづらいところなのですが、とにかくイラっと来てしまう事があるポイントなのです)
認知症の方の行動には必ず理由があります。
その理由は何だろうか?と考え丁寧に向き合っていると想いが通じ合う瞬間が必ずあり、温かくて優しい微笑みを見せてくださいます。
これが介護の仕事のやりがいです。
直接目の前の人と向き合う仕事ならではの大変さ、それ以上に大きなやりがいがある仕事です。
介護を通して、人との向き合い方を学ばせてもらい、今もその経験が役立っています。
私は地元の求人案内を見て応募しました。
ですが、施設や会社によって環境や方針にかなり違いがあります。
利用者の方のことを一番に考え介護をしている施設、残念なことにそうではない施設があるのが事実です。
働きやすく、自分に合う職場を見つけるためには、人材派遣会社を利用するのもよい方法だと思います。
施設(訪問)介護は未経験からでもできるのか?
未経験でも可能ですが
未経験の場合は働き出してから先輩から教わったり、本などでしっかりと学ぶ必要があります。
認知症とはどのような症状があるのか、どのような関わり方が良いのかを知っておくことで、焦らずに介護ができ、利用者の方との信頼関係を築いていくことができます。
食事介助、移乗介助等の介護方法を間違えると、介護者・利用者ともの身体に負担がかかってしまいます。
利用者を守るためというのはもちろん、自分自身の身体を守るためにも正しい知識を身につけることが必要です。
介護現場で起こったエピソード
利用者の方は私たちの人生の先輩です。
そのことを忘れてた介護をしてしまうと、利用者の方を怒らせてしまう場合があります。
時には、敢えて孫のような立場になってみることも大事です。そうすると「仕方がないなぁ」といいながらも嬉しそうに心の支えになってくださったり、レクリエーションに主体的に参加をし、表情が明るくなっていくこともあります。
どのようにしたら、利用者の方がいきいきとすごすことができるのか、一つの方法にとらわれることなく一人一人に合う方法を見つけることができるよう柔軟に考えることが大切だと思います。
パートで活き活きと介護をしている人の事例
パートであっても、利用者の方の笑顔を引き出す仕事だということは変わりません。短時間ですが、利用者の方に対して真っすぐに向き合い、介護そのものをとても楽しむパートの方の姿を見て、励まされたことがあります。
訪問介護よりも施設介護をお勧めする理由
利用者の方の生活を、利用者のニーズを伺いながら一緒に作り上げていきたい場合は施設介護の方が良いと思います。
施設介護のデメリット
例えば、施設自体が閉鎖的な環境になってしまっている場合、介護の質が低下していきます。
よい介護をしたい!と考えれば考えるほど、それが難しい環境であった場合、そのギャップに疲弊する可能性があり、その結果、介護へのモチベーションが下がってしまう場合があります。
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