30歳で未経験でも介護の仕事でやってける、し楽しむこともできる
仕事もプライベートも面白味にかけ、なんの生きがいも感じないままダラダラと生きていた私。
前回の記事では、そんな私が未経験で介護の現場に就職し大変な思いをしながらも「介護の仕事に就いてよかった!」と思った話を書きました。
さて、今回はより深く介護という職業について書いていきます。
それではどうぞ。
未経験での介護職への転職
私はもともとスナックで働いていました。介護の仕事はまったくの未経験。
ハローワークで様々な求人を見るも、未経験で無資格の私はなかなか自分ができそうな求人を見つけることができませんでした。
いや、あったにはあったんです。でも30歳という年齢を考えるとどうしても正社員でしっかりとした職業に就きたかった。
そんな時に見つけたのが介護の求人でした。
介護職に転職して良かった
そして私はじっさいに介護の現場に就きます。もちろん不安はありましたがそれよりも「今の生活を変えたい」という思いが強かったです。
スナックでも仕事にやりがいを見いだせず、プライベートもまったく充実していなかった私の生活。だからなんとしても当時の生活を変えたかった。
でも最初のうちは本当に大変でした。慣れない排泄介助。あわただしく過ぎる時間。なにより相手はモノではなく「人」。
ご利用者様ひとりひとりによって介助のやりかたが全く異なる。
ある程度仕事を覚えるまで本当に大変な思いをしました。
それでも仕事が慣れていくうちに楽しさを覚えました。1ヶ月もたったころにはある程度の仕事を覚え、シフトでもひとりとして数えられるまでになりました。
この仕事に就いて良かった。入社してからの数カ月間は心からそう思ってました。
でも、介護の仕事は大変だった
それでもやはり介護の仕事は大変だと感じざるおえないこともありました。
もちろん大変なのは最初から分かっていたことです。でもそれは介護職の中の「ご老人の介護」の部分だけだと思っていました。
でも現実には大変なことが他にもたくさんありました。
人間関係が大変
まず人間関係です。介護は基本的に女性主体の職場。
女性の私がいうのもなんですが、女性は男の人よりも愚痴が多いです。
たとえばAさんとBさんがいたとします。私がAさんとBさんの3人で楽しく会話をしているんですが、Aさんがいなくなるとさっきまで楽しそうに話していたBさんが、突然Aさんの悪口を言い始めます。
これは女性の世界では当たり前に起きること。でも、高校を卒業してから人数の少ない職場ばかりで働いてきた私は、まさか大人になってまでこのような世界があるのかと驚きました。
ひとりひとりは本当に良い方ばかりなのです。でも、やっぱり人の愚痴が耳に入る機会は多かった。
介護の現場は人間関係が大変、とよくいいますがその通り。もちろん職場によって違うのかもしれませんが。
私は人の愚痴を聞くのは好きではありませんでしたが、入ったばっかの立場もあり、どうしても聞かざるおえませんでした。
夜勤が慣れるまで大変
また、3カ月を過ぎてからやり始めた夜勤も大変でした。
先ほども書きましたが、私はスナックに勤めてたので夜の仕事には慣れてるつもりでした。
でもスナックで働く夜の仕事と、「介護」の「夜勤」はまったく別物。まず当然ですが身体を動かします。夜のオムツ交換の時間に2人でのオムツ交換。夜に身体を動かすのは想像していたよりとても大変でした。
そして今度は睡魔との闘い。身体を動かしたこともあって疲れにより眠くなるのです。これに耐えるのが大変。
休憩時間は2時間あるのですが、慣れないうちはそのほとんどを睡眠時間にあてました。そうじゃないとやってけなかったです。
夜勤明けからその次の日にかけては仕事が休み。どこかに出かける体力もなく休日はずっと家で寝ていました。
介護職に転職して良かったのか?と思い始める
仕事に慣れてきたはいいけど、人の愚痴を聞くのは疲れるし、夜勤も大変。
半年働いた頃に「介護の仕事ってやっぱ大変だなぁ」と思い始めました。
もちろんやりがいはありました。でも当時はその思いの方が勝ってた。
いつしか「介護職に転職して本当に良かったのか」と悩むようになっていました。
他の介護の現場に就職しよかと悩む
そんな時、ふと「他の介護施設に転職しようかな」と思いました。それはなんとなく携帯で求人を探していた時に福祉の転職サイトを見つけたからです。
福祉の転職サイトを見てるともっと楽そうな業務体型の職場がいくつかありました。少人数、一般の住宅で利用者と過ごすグループホームはまさにそのような感じでした。
その分給料は今勤めてるとこよりも低かったのですが、「介護の仕事はまだ続けたい」という気持ちはありました。なのでもう少し楽なとこにいって働いてみようかなと思ったんです。
それでもやっぱここで働きたい
そんなことを思いながら仕事をしていると、ある時ご利用者であるおばあちゃんに「あんた最近元気ないね」と言われました。
その時私は驚いて「そんなことないですよ」と返したんですが「無理しなさんな」とそのおばあちゃんは言い、そして肩をポンっとたたいてくれました。
そしてその光景を見た他の職員さんが昼の休憩時間に「仕事はどう?」と心配して聞いてくれたのです。
その後、自分の思ってることや悩みなどをたくさん話しました。
こんなことは初めてでした。
「私も最初はそうだったよ」と言ってくれた時、なんだかホッとして涙がでそうになりました。
正直言うと私はここで働く多くの職員さんをまったく信用していませんでした。
それは愚痴ばっかり言うような人が多かったから。
たしかに愚痴を聞くのはあまり気持ちの良いものではありません。
でも、なんの仕事をしていても愚痴はでてきるのも。それがちょっとだけ多いからといって私は他人に対して心を閉ざしていたのです。
久しぶり、というか初めてここの職場で人に心を開いて話をした時、自分でも驚くほど心が軽くなっていました。
今まで心にかかっていた霧が一瞬にして吹き飛んだのです。
休憩時間が終わって職場に戻った時、先ほどのおばあちゃんに「元気になりましたよ」と言いました。
おばあちゃんは「ホントだね。よかったよ」と言いながら笑顔でまた肩をポンっとたたいてくれました。
やっぱりここに就職して良かった
それからまた仕事が楽しくなりました。
人と積極的に話そうと決めてからというもの、職場の人達と仲良くなり、仕事以外のプライベートの時間もご飯を食べにいったり飲み会に参加したりしました。
プライベートで楽しい時間を過ごすというのは本当に久しぶりだったのでとても嬉しかったです。
職場の人と仲良くなってからは仕事もやりやすくなりました。
また、夜勤もやっていくうちに慣れてきました。
夜勤明けの翌日にはでかけることもできるようになり新しく習い事を始めました。プライベートもどんどん楽しくなっていきました。
これが私が求めていた生活。大変なこともあるけど楽しいこともあって充実した日々。
あらためてここに就職してよかったと思いました。
30歳で未経験でも介護の仕事でやってける、し楽しむこともできる
30歳をすぎてしかも介護職が未経験の私。
そんな私でも介護の仕事をできてますし、楽しむことができています。
じっさい40歳の人や50歳のパートの方も働いています、もちろん仕事量は違いますが、それでもしっかりとみんなと一緒に仕事をしています。
だから身体を壊さない限りはやる気があればやっていける業種なのです。
いかがだったでしょうか?今回の記事では介護職の大変な部分を中心に書いてみました。
次回は今までの記事で書かなかった部分について書いていきたいと思います。介護職の良い点と大変だと感じる点について具体的に書いていきます。
またぜひ読んでいただければと思います。