介護士で高収入を得るコツ!現役介護職が給料アップの方法を語るよ
安月給で過酷な仕事とされ、人手不足が深刻化しているのが介護士という職業です。
ですが、介護士は絶対に薄給ということではありません。
いくつかポイントを抑えれば、介護士として高収入になる事が可能です。
その方法をご紹介しましょう。
介護職は安月給?各職種の月給の相場とは?
介護職は安月給で、とても生活していけないというイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
介護職の場合、地域加算というものがありますので、介護報酬や賃金は多少の地域差があります。
平均的な給与は施設の正職員では年収350万円前後が主流です。
夜勤手当の発生しないデイサービスや訪問介護の場合はもう少し安くなります。
時給は、だいたいその地域の最低賃金よりはやや高い、というあたりでの設定が多いですが、1000円前後のところも増えてきています。※かいご畑、きらケア派遣を使うと時給1600円~1700円位の案件が膨大な数であります。
5年位前は介護士の給料が安かったですが、介護士の給与が安すぎての人手不足が深刻化したことで、処遇改善加算というものができ、その分が給与に反映されています。※2019年、さらに特定処遇改善加算という加算ができましたので、10年以上の介護福祉士には月8万円づつ給料が加算されるなど、介護士をこれからやろうという人にはモチベーションにつながる政府施策が打たれています。
※施設によって取得している加算の額が違いますので、そのあたりでも給与に違いが出ます。
※たくさん加算を取っている施設のほうが、もちろん給与は高く設定されています。
介護士として高給をもらうコツ
まず、施設で働くのかそれ以外の介護でのお仕事をするのかによって話が変わってきます。
施設の場合、稼ぐ方法は夜勤の回数を増やす事で、月2~3万円収入をアップさせる事ができます。
一回の勤務時間は前日の夕方16時ごろから翌日の10時ごろまでと、勤務時間は長いですが、一度の夜勤で二日出勤したことになりますので、慣れてしまえばそうつらいこともありません。
しかし、ここで気をつけるポイントがいくつかあります。
まずは夜勤手当の額です。
これは法的に決められているものではありませんので、各施設本当に幅があります。
私が働いた施設はいくつかあるのですが、一番安いところは2,500円、高いところは15,000円でした。
また、これは給料以外の要素になりますが、休憩がきちんと取れるかどうかも大事です。
介護士の仕事っていうのは肉体的にハードですから、休憩時間の有無、質も大事な要素です。
ちゃんと休んで、長期間働いた方がトータルでは稼げる事になりますからね。
二時間の休憩時間を確保することは決められているのですが、実際にきちんと休憩室に行って休むところ、空き時間に適宜横になって休憩するところ様々です。
休憩さえきちんと取れれば、夜勤は思っているよりきつくはありません。
あとは、夜勤の回数を働き手の希望で増やしてくれるかどうかも大事な要素です。
夜勤者不足に困っている施設は多く、夜勤専門のパートを雇うところも増えています。
一回20000円前後が相場ですので、そういった形で働くのもいいですし、正職員で働いて、夜勤の数を多くしてくれと頼むのもひとつの方法です。
夜間定期巡回介護士として同僚と接触せずに働く方法
今後、介護士として仕事はしたいけど、人間関係が発生する仕事はもう嫌だ!という場合は、夜間定期巡回介護士という働き方もあります。夜間特化ですので、休日も多いです。
実際、年間休日143日以上という求人案件を発見する事ができました。
夜間定期巡回介護士 給料と求人情報例
・介護職員初任者研修修了以上(旧ヘルパー2級)※未経験可
・自転車での移動が可能な方
給与
年収 268万円~400万円
月収 23万円~27万円以下は別の夜間定期巡回介護士求人案件です。
24時間訪問介護スタッフ(オペレーター兼務)
月給の目安 308,000円(月9回の夜勤を行った場合)上記のような案件ですと、施設勤務で人間関係の悪い職場でいるよりも、夜間、詰所で待機して、電話がなったらご老人の家庭まで移動して問題にあたる、という仕事内容です。
移動時間も(案件によっては待機時間も)一人で過ごせるので、介護士としては仕事できるけども、人間関係は嫌だ、という人にはとっても向いている仕事だと思います。
もう人間関係で悩まない!人間関係で悩まずに介護士として稼ぐ為の4つの方法 - 介護求人の選び方
もうひとつは訪問介護の登録ヘルパーで、朝や夜に集中して働く方法です。
8時以前、18時以降は介護報酬が割り増しされ、その分時給に反映されます。
そして、この時間帯のサービスはほとんどが身体介護(おむつ交換等の排せつ介護、立てる人の場合はトイレ介助)ですので、一時間行けば2000円以上になります。
完全な在宅でこの時間をしっかり仕事で埋めるのは少し難しかったりしますが、サービス付き高齢者住宅等、施設についている訪問介護であれば、朝夕しっかり仕事があります。
ちなみにデイサービスは、ほとんどのところが夜勤もなければ時間外加算もないですので、あまり高収入は見込めません。
資格の有り無し、給与に違いは出るのか?
資格の有無でいいますと、やはり介護福祉士を持っている方が給与は高くなります。
介護福祉士は国家資格ですし、経験の証明にもなる資格です。
施設側も介護福祉士を多く雇っていれば取得できる加算があります。
施設側も介護福祉士の数を確保したいので、介護福祉士資格を持っていると就職に有利です。
そのほかの資格、介護職員初任者研修も、取得していれば無資格よりは給与面は優遇されます。
また、前述した訪問介護の場合は無資格では働けません。
ですので、資格はもちろんあるほうがいいのですが、無資格でも施設系では雇ってくれるところが多いですので、まずは無資格で働き、その後、介護職員初任者研修、介護福祉士を取り、夜勤メインで働けばそれなりの収入が見込めます。
給与面では介護職はずいぶん改善されてきました。さらに介護士の給料を上げようという政府施策が続いています。下手な仕事につくよりも、仕事の数も多いですし、稼ぐことのできる業界だと思っています。