理学療法士が語ります!理学療法士にはこんな人が向いている
理学療法士になるのに向いている人ってどんな人でしょうか?
理学療法士がどんな仕事をしているか考えると、そのイメージが浮かび上がってきます。
理学療法士になるのに向いている人はひとのためになることがしたい人
患者さんにとってリハビリ期間は長くつらいものです。理学療法士はそのリハビリの期間をずっと寄り添って過ごす存在ですから、患者さんにとってはとても頼りになる存在です。
無事に退院となれば、感謝の言葉をかけてくださいます。
泣いて別れを惜しんでもらえることだってあります。
がんばって仕事をすることに対して「ありがとう」と直接感謝される仕事です。ひとのためになることがしたい人、ひとが喜ぶ姿を見て自分も嬉しくなれる人には理学療法士の仕事は向いていると言えます。
理学療法士になるのに向いているのは研究熱心な人
学生のうちだけでなく、理学療法士になってからも勉強することがたくさんあります。
ヒトの体にはまだまだ解明されていない部分があり、画期的な治療法、リハビリ方法を探求する研究が盛んに行われています。
ひとつのことに集中するのが得意な人、データを集めて研究するのが好きな人は、理学療法の世界で大きく活躍できる可能性があります。
もちろん研究のためだけにある仕事ではありませんから、目の前の患者さんのために一生懸命がんばることも忘れてはいけません。
理学療法士になるのに向いているのは体力に自信のある人
まず理学療法士になるための学生生活も体力が必要です。
病院などで実際に入院している患者さんを担当させてもらう実習期間は本当に体力勝負。
寝る暇もなくレポート作成に追われることもあります。
理学療法士になってからも、リハビリの仕事は自分の身体が資本です。
常に患者さんと一対一でしていく仕事ですから、担当する患者さんの人数によっては分刻みのスケジュールになることもあります。
勉強には自信がなくても体力に自信がある人のほうが、理学療法士に向いているかもしれません。
理学療法士になるのに一番大切なのはコミュニケーション力
理学療法士の仕事は、患者さんと一対一でリハビリをするのが一般的です。
ですからなによりコミュニケーションがしっかり取れることが重要となります。
患者さんからは「先生」と呼ばれる仕事ですが、言葉遣いや礼儀などが一社会人として恥ずかしくないものでなくてはなりません。
また理学療法士が接する相手である患者さんの状況に合わせた心遣いも必要です。
リハビリを必要としている患者さんにはいろいろな人がいます。
回復が順調な人もいればそうでない人もいます。
回復が順調であれば、意欲も強くどんどんリハビリを進めたいと、つい無理をしてしまいがちです。そんな患者さんに無理をさせずに予定通りリハビリを進めてもらう必要があります。
病気になってしまったこと、怪我をしてしまったことを受け入れられない人もいます。
回復が思わしくなければ、辛いリハビリに積極的になれないのも仕方がないかもしれません。
ですが入院期間は限られていますし、発症からなるべく早くリハビリを行う方がより回復できることが研究の結果からわかっています。
少しでも前向きな気持ちになってもらえるように声をかけていかなくてはなりません。
おしゃべりが上手ければいいというわけではなく、患者さんの気持ちを理解し、患者さんの回復を願う強い気持ちがあることがとても重要です。その気持ちがあれば自然とコミュニケーションが取れて、良い関係が築けることでしょう。
毎年10,000人以上が新たに理学療法士となる時代となっています。
高齢社会の日本においてはこれからも必要性が高い仕事ですし、活躍の舞台もさらに広がっていくことでしょう。向いている項目にひとつでも当てはまるという方は、ぜひ理学療法士を目指してみませんか?