未経験が強みになる!現場の介護士がみた介護職への転職者の活躍
知らないことは最大の強みです。未経験者であることを引け目を感じる必要はありません。
介護現場に長く携わると、すべての風景に見慣れてしまい違和感を感じにくくなっています。
未経験者だからこそ不自然に感じたり、根本的な問題に気づきやすいのです。
新人教育のプログラムの充実や、トラブルや危機管理にもつながります。
今回は、現場の介護士がみた介護職への転職者の活躍をご紹介します。
未経験こそが魅力のひとつ!介護職への転職者の活躍
【介護職への転職者の事例:30代介護士女性】
もともとドラックストアでフルタイムで働いていました。
上下関係が厳しく、人手不足だったので夜勤もしていたそうです。
最初は、入所のセクションに配属されたそうですが、慣れない介護についていけなかったようです。
本人と話し合いの結果、デイサービスに異動し研修から再スタートすることになりました。
彼女は、先輩介護士の強い口調で指導にもめげる事はありませんでした。
今では、レクリエーションの盛り上げ方もうまく、明るい人気の介護士です。
彼女はのちに、異動してきた時の厳しい指導をこう話しています。
「前職ではマニュアルも指導者もいなかった。そのときから比べればご利用者様の笑顔にやりがいを感じられていた。だから乗り越えられた」
【介護職への転職者の事例:50代介護士】
別の会社でリラクゼーションサロンで勤務していたそうです。
そこで勉強したアロマに興味をもち民間資格を取得されました。
身内の介護で介護士を目指されたようです。
緊張でご利用者様に声をかけることもできなかった彼女ですが、アロマを使った足浴を提案し、希望者にアロマを楽しんでもらいました。
それをきっかけにご利用者様や他の介護士さんたちとの交流のきっかけになったようです。
今は、入所の方にもアロマを楽しんでもらう企画をしているそうです。
介護職への転職者のよくある失敗
「私なんかに、できるでしょうか?」
未経験で不安な気持ちなのはわかります。
なにか失敗してしまった時、このような気持ちになってしまいますよね。
これでは先輩介護士たちの印象は悪くなってしまいます。
できるように常に学ぶ姿勢をみせましょう。
「○○の経験があって、○○の資格をもってる」
どんな資格をもっていても、現場では活かせなければ意味がありません。
聞く人によっては、資格や経験にこだわりを持っているようにも感じてしまいます。
まずは、現場に馴染むことを最優先にしましょう。
介護職への転職者の強み
介護士として長く勤めていると、日々の業務に追われることに慣れてしまいます。
けれど、介護未経験者は、違和感を感じるアンテナがあります。
「これは、ご利用者にとってはあまり良いものではないのではないか」
「これは、不衛生ではないか」
介護たちには当たり前の風景が、じつは大きな問題や環境の質を落としている原因である例をいくつも見てきました。
この感覚は未経験者だからこそもてる強みです。
介護職への転職者は、介護の大切なことを見失っていません。業務の見直し、より良い環境づくりには、新人介護士の感覚は重要なのです。
まとめ
いかがでしたか?未経験者だからこそできる仕事や気付きがあります。
ベテラン介護士も未経験者を教えることで自分も振り返って学ぶ機会をもちます。
未経験者の意見は、介護士たちを初心に返らせ、彼らの向上心にも一役買ってくれるのです。
介護現場は、チームプレーです。
ベテラン介護士と未経験介護士の相互作用がおきることでよりよい、仕事環境をつくっていけるのです。
また、新たな突破口をみつけ先輩介護士がなしえなかった新たなサービスを展開する可能性もあります。
未経験は、強みになります。
現場の介護士が一番よくわかっています。
介護職への転職者の活躍は、介護の質をあげることにもつながるでしょう。