介護志望の未経験者に13年介護士やった私が介護の仕事を語るよ

介護保険法が施行され、はや16年
仕事が終わった後…メニューも見ず｢とりあえず、ビール！｣といった具合に転職を考えた時｢とりあえず、介護！｣と資格を取得した方は多いのではないでしょうか？

当時、専業主婦だった私は働かなきゃならない事態になりましたが、学歴、資格、経験。この３拍子がないため必要に迫られ、ヘルパー２級(介護職員初任者)を取得して介護に携わりました。

よく解らないまま、介護界に飛び込み13年

時には怒鳴られ
時には押し倒され
時には…第一発見者になり…

様々な体験をしましたが…

正直、生半可な覚悟では勤まらないと思います。

しかし、それでも13年間。私を魅了し続けた介護という仕事を語らせていただきます。

初めての転職
初めての介護職
パートでの雇用でした。

訪問介護

訪問介護は、自宅で暮らす高齢者の在宅生活を支援しますが、内容は多岐に渡ります。
掃除、洗濯、食事、排泄…

最初は、同行者である先輩介護員の申し送り通り…やるしかありません。

初めての現場を経験し、感じたことは｢習った知識だけじゃ足りない！｣ということ。

その事業所は身体介護では定評のあるところだったので、研修は充実していました。

社内研修には必ず参加し、知識のない疾患の利用者に出会うと、自治体や団体主催の医療講演会に出掛け、書物を読み漁りました。

仕事の楽しさを感じ始め、そこそこ、自信がついた頃、ある利用者の状態が気になりました。

介護の仕事で大事なホウレンソウ

もちろん、責任者に逐一報告しました。

しかし、大袈裟？新人のたわごと？と思われたのか、何度も報告したのにも関わらず｢あの人はいつもそうだから｣で終わってしまい、ある朝、私は第一発見者になってしまいました。
…もう、続けられない…

初めての退職届を提出しました。

介護の仕事を辞めた！次の転職先を探さなきゃ！

｢もう介護なんて、イヤだ！｣
その思いを抱いて、ハローワークへ。暇をもて余しての就活ではなく、家族を養うための必死の就活です。

しかし…
学歴ない
資格ない
経験ない
の３ないの私の武器は資格しかありません。

介護職員初任者研修資格を活かして介護業界に再就職

唯一の資格、ヘルパー２級(介護職員初任者研修資格)しか戦える武器はない…苦渋の選択で別の介護事業所に就職しました。

時代は介護保険法施行から２年。
このころは、ヘルパー２級、介護職員初任者研修資格でも今以上に引く手あまたです。

やはり、パートでしたが…

せめてもの抵抗で、次はデイサービス。
訪問介護とは違う、実質チームでの業務です。
それもまた、楽しかった。

しかし、マンツーマンの訪問介護と違い、デイサービスは利用者との関わりが薄く、上っ面だけのような気持ちが強くなってきました。

しかも、日常生活の切り取りで利用者の本心が、伝わりにくい…。徐々に訪問介護へ戻りたい！という思いが大きくなってきました。

その時、同じ事業所の訪問介護で人手が足りないとの話を聞き、責任者に話してみました。

晴れて訪問介護員に戻り、経験があったため正社員になりました。

介護職への転職者って？30代４０でもできる。

介護職員初任者研修資格から介護福祉士へステップアップ　

正社員になり、毎月の収入は安定しました。
介護福祉士を取得したのも、この事業所でです。

資格手当が15000円。仕事しながら頑張ってよかった…。

正社員になり、介護福祉士資格を手に入れ、人手不足、人材不足で管理者に抜擢されました。

泣きながら、パソコン操作を独学で覚え、当初はケアマネージャーさんにバカにされながらも頑張りました。

どんなにバカにされても、この世界｢知らない方が悪い｣のです。

独学で学び、今ではエクセル操作を人から聞かれるほどになりました。

管理者でいる間、他事業所とは密に連絡を取り、信頼関係を築きました。学ぶことは大事です。何より｢学ばなきゃ｣という思いが大事です。

そして他事業所、利用者など、自分以外の人に思いを伝えるより先に｢傾聴｣し、相手の言わんとすることを心で理解することが真髄だと学びました。

介護の仕事を体を壊して辞める事に

しかし、その事業所も退職しました。
人手不足で、管理者業務をたった一人でこなしていた中、身体を壊してしまったからです。

１３年の介護歴を振り返り、介護未経験者、現役介護士の方にお伝えしたい事は？

現在も別の事業所で管理者をしていますが、その当時関わりがあったケアマネジャーさんとの関係は今の管理部門運営に非常にプラスになっています。

私は介護という仕事自体が好きです。

管理者の今でも大半、現場に携わっています。なので、以前は介護福祉士資格なんて必要ないと思い、考えてもいませんでした。

でも実際、転職となると介護福祉士や社会福祉主事の資格に助けられているのも事実です。

もしも、あなたが退職を考えているなら…

今の職場を離れたい理由が、収入なら、すぐに辞めて(円満に)別のところで実務経験をつみましょう。

前職場の実務経験もプラスされるので、大丈夫です。
それ以外なら、精神的に限界がくる手前まで介護福祉士資格取得までとどまりましょう。

はっきり言って、どこに行っても程度は違えど｢イジメ｣はありました。

でも、仕事に夢中になっていた私には尾にたかる蝿程度と思えましたから、仕事に集中するのもいいかも知れません。

もうひとつ・・・。

もしも、あなたが転職を考えているなら…

私は最初の事業所で介護技術を学びました。
２ヵ所目の事業所では介護保険法、パソコン操作を学びました。

現在の職場で介護技術、介護書類作成、介護保険の知識、パソコン操作なにかひとつでもいいから何かを学んで下さい。

資格と経験はきっとあなたの武器になります。