未経験者が誤解しやすい介護士のお仕事!介護講師が解説するよ
私は現在介護講師をしていますが受講生から毎回のようにとんでもない質問がとんできます。
経験者からすると未経験者をこのまま何も知らないで就職させるのが本当に怖いなと思うほどです。
未経験者の誤解は介護就職の夢を壊し、早期退職へと導くのです。
しかし、未経験者でも介護就職の誤解を解けば就職後も迷うことなくスムーズに仕事を覚えることができます。
それだけでなく介護スタッフの仕事を理解することで自分の将来の目標も立てやすくなるでしょう。
今回はこれから介護就職を考える方へ、未経験者が誤解しやすい仕事内容についてお話します。
あなたが思い込んでいたこともこの記事で解決できることでしょう。
同性介護のみはありません
未経験者の多くが誤解していることですが介護スタッフが同性介護するという決まりはありません。
確かに排泄介護や入浴介護は同性同士で介護するのが「あるべきかたち」です。
ですが、現実は男性介護者が少ないため同性介護を行うことができません。
そうしていたらいつまでたっても仕事が終わらないでしょう。
介護現場では女性が男性の排泄介護や入浴介護などを当たり前のように行っています。
こう言うと女性は大変驚きますがこれが介護スタッフなのです。
最初は異性の介護に戸惑いを感じるかもしれませんが次第に慣れていきます。
これから介護就職を考える方はいきなり異性の排泄介護を頼まれることも大いにあります。
それでも戸惑うことなく介護ができるように事前にしっかりと予習しておきましょう。
異性介護は何回か行ううちに自然と慣れていきます。
利用者とは意思が通じないばかりです
未経験者は高齢者と普通にコミュニケーションが取れるものと思いがちですが、そのまま介護就職してしまうと大変危険です。
高齢者の中には意思が通じない方もたくさんいます。
例えば耳の遠い利用者なら普通の大きさの声では会話ができません。
また、認知症利用者の場合は理解力に乏しかったり誤った判断をしてしまうため、意思が通じにくいことがあります。
高齢者は街やデイサービスで見かけるような優しくて親切な人ばかりではありません。
難聴や認知症、また性格の特長で意思が通じない利用者もいることを踏まえて利用者とコミュニケーションを取るようにしましょう。
時間があれば認知症や難聴者とのコミュニケーション方法を勉強しておくと就職後もスムーズに仕事が覚えられます。
初任者研修のテキストやネットなどいくらでも学習教材はあるためぜひ就職前にコミュニケーション方法を学習しておきましょう。
思うようにできないのが利用者なんだよ
介護未経験者は今まで健常者の中で生活を送っていたため、いざ介護就職すると行動の遅い利用者にイライラすることがあります。
目の前の物を取るにも、身支度をするにも私たちの倍以上時間のかかってしまう方もいます。
それだけでなく、リハビリにやる気を見せず、いつまでもスタッフに甘え自立しようと努力しない方もいるのです。
健常者ならできることも思うようにできないのが利用者の特徴でもあります。
介護者としても「しっかりしろ」と怒りたくなるでしょう。
ですが利用者もいろんな事情を抱えて生きています。体調が悪い日もあればリハビリに参加したくない日もあるのです。
そういった利用者の特性を理解してすぐに結果を求めない長い目で支援する姿勢が大切でしょう。
未経験者が誤解しやすい介護士の仕事について まとめ
未経験者は介護スタッフに対し誤解している部分がたくさんあります。
介護スタッフは同姓介護の決まりはありません。
また、利用者の中には意思の通じない方もいますし思うようにリハビリや行動に移さなく自立しようとしない方もたくさんいます。
ですが、そういった利用者へも長い目で寛大に支援し続けることが介護スタッフとして求められる能力であることを忘れないで下さい。