介護でも高い給料!介護施設管理者候補になるには
介護施設管理者候補になるためには
介護関係の仕事には「介護施設管理者」という介護施設を経営していく仕事があります。私の周りにも施設経営を目指し介護職を引退して介護施設管理者になった方もいます。
施設経営は多くの知識を必要とすることから近年、福祉系の大学では福祉経営学科を開設するようになりました。また、施設経営者を目指す方向けのスクールも各地にあります。
今回は介護施設の管理者を目指す方、興味のある方へ介護施設管理者について説明したいと思います。ぜひ今後の参考にして下さい。
介護施設管理者の仕事内容
介護施設の管理者は個人で事業を立ち上げる方もいますが、介護職から昇格をしてグループ法人の管理者になる方もいます。いずれも「施設を管理する責任者」であることは変わりません。
仕事内容は施設の業務管理や入所者の募集、職員の人事管理・求人募集、地域福祉の連携、入居状況の把握や計画、入所希望者の面接、医療機関等の連携体制の整備などがあげられます。
施設管理者の仕事内容はこのように施設運営に関わることを行います。
また、管理者は職員や入所者、業務体制に不備や事故があった場合は全責任を負う立場でもあるのです。
そのため、施設運営はやりがいがありますが責任が大きい仕事になります。
さらに施設管理者は施設の看板を背負って「責任者」として行動をするため、人柄や外見も評価されます。
このことから施設管理者は高い責任感と信頼性が求められるのです。
介護施設管理者になるために必要となる資格
介護施設管理者は介護サービスによって必要となる資格、取得方法が異なります。
20代、30代の多くが目指すグループホームの施設管理者は、3年以上の実務経験(認知症介護)と相談業務経験、国家資格(介護福祉士等)の5年以上の実務経験、グループホームの管理者研修の修了資格が必要となります。
施設管理者は介護職の実務経験だけでは難しいことが分かります。
また、介護老人保健施設の施設管理者は医師であることが条件になります。
特別養護老人ホームの施設管理者は社会福祉事業の2年以上の実務経験、必要資格として社会福祉主事、特別養護老人ホームの施設管理者研修の受講修了資格があります。
特別養護老人ホームの施設管理者は40代以降の方に人気です。入所者の定員数が多い分責任も大きくなりますが、施設が起動に乗ればやりがいを持って働くことができるでしょう。
施設管理者は実務経験や研修の修了資格を持っていればなれますが、施設を発展させるために日々勉強していかなければ事業が沈んでしまいます。近年、介護事業の廃業も社会問題になっています。
そのため、施設管理者を目指す方は万全な準備を行ってから目指す必要があるでしょう。
介護施設管理者候補の年収について
介護施設管理者候補は施設全体の責任を背負う立場であるため、年収も平均400万と高年収になります。一般サラリーマンよりも年収が得られるため、キャリアアップしたい方だけではなく家庭を養う既婚男性が目指すにもぜひおすすめです。
さらに多い場合だと年収800万以上得られる方もいるため、さらに施設管理者としてのやりがいが持てるでしょう。
施設管理者がより多くの年収を得るためには自分で介護サービスを開業した方がより効率良く稼げます。
管理者候補はよほど強力なコネでもない限り長年続けることは難しい仕事です。
管理者候補を目指す方は将来施設を立ち上げるためのスキルとして目指した方が生涯安定した収入を得ることができます。
年収も大切ですが将来開業する経験として働いた方がより年収が上がること間違いないでしょう。
介護施設管理者候補のメリット、デメリット
施設管理者のメリットは一般企業のように安定した働き方ができるところにあります。
介護経験者なら分かると思いますが介護職は早番や遅番などの変則勤務で働いていることがほとんどです。
それに対して施設管理者は毎日日勤勤務で土日祝日に休みが取れるため休日の予定が計画的に立てられます。
さらに施設管理者はGWやお盆、年末年始もカレンダー通りに休めるため家族と予定を合わせて旅行に出掛けることもできるでしょう。これが介護職となるとカレンダー通りの長期休暇が取れないため予定も入れられません。
介護サービスでカレンダー通りに休めるのは施設管理者と事務長くらいです。ぜひ施設管理者のメリットをいかして休日を充実させましょう。
反対に施設管理者のデメリットは利用者に大きな事故があった場合、休日や時間帯に関係なく出勤しなけれなならないことです。
旅行などに行っていても管理者という立場上、常に会社用の携帯が手放せません。場合によっては旅行先から引き返さないといけないでしょう。
職場によっては副施設長や代理者を設ける所もありますが、人件費の関係で雇われ管理者の場合は配置されないことがほとんどです。そのため、緊急時に代理者を設けたい場合は自分で開業して配置させる方が早いでしょう。
いかがでしたか?施設管理者は毎日日勤勤務で休日も安定していますが、その分施設の責任を負わなければならないため急な時でも出動する必要があります。
いざという時に心配することのないマネジメントを行うことも施設管理者として大切な役割です。デメリットも施設管理者の力量次第で軽減できるため前向きにとらえていくことが大切でしょう。
介護施設管理者候補に向いている人とは?
施設管理者に向いている方はいくつかの条件があります。まず、高齢者介護を改新していく強い意欲を持つ方です。施設管理者はただ管理者として事務処理だけをすればいいものではありません。施設を良くしていこうとする常に前向きな気持ちが必要になります。
ですが、気持ちだけでは良い施設は実現できません。施設を良くしていくためには常に最新の介護情報を取り入れる姿勢が必要です。それだけでなく積極的に講習へ参加する学習意欲も必要でしょう。
高い向上心と常に学ぶ姿勢を持つ方は年齢や経験に関係なく施設管理者として向いています。これから施設管理者を目指す方はこの2つの特性に磨きをかければ必ず成功するでしょう。
介護でも高い給料!介護施設管理者候補になるには まとめ
介護施設管理者を目指す方は、一度管理者候補を経験することをおすすめします。
実際に管理者の業務を行うことで将来の目標や課題が理解できるからです。
社会福祉法人の管理者候補や民間施設の管理者候補など介護求人を見ると管理者候補の求人も少なくないためぜひおすすめします。
施設管理者や管理者候補は施設の代表として働くことから年収も平均400万円と決して低年収ではありません。
また、公務員のようにカレンダー通りの休日が得られるため休日を始め長期休暇も充実して過ごせるでしょう。
ですが管理者という立場上、不祥事や利用者に問題があった場合などは夜間休日を問わず出動しなければなりません。
中には24時間会社用の携帯を持たされることもあるため気が抜けないでしょう。
それでも高い向上心と常に学ぶ姿勢を持つ方は施設管理者に向いているため、必ずその努力が成功へと導きます。
今回ご紹介したように介護施設管理者は何らかの実務経験が必要になります。
実務経験が必要なのは利用者のニーズに幅広く応えるためです。ですが、施設管理者は実務経験の知識だけではなく、日々介護情報をとらえて応用していく力も必要になります。
施設管理者は憧れや情熱だけではなれません。
施設運営への高い責任感や管理能力、情報収集能力、計画力などを常に磨いていかないと、例え管理者になれても長続きしないでしょう。
施設管理者向けの講習やスクールはたくさんあります。
将来施設管理者を目指す方は一度参加してみるとさらに将来の視野が広がるでしょう。