家族の介護しながら介護職はできるの?介護講師が解説するよ!
家族の介護しながら介護職はできるの?介護講師が解説するよ!
介護スタッフは変則勤務で休日もまばらです。
そのため、家族の介護をしながら働くのは簡単ではありません。
規則勤務の仕事より家族と予定を合わせるのが難しいでしょう。
しかし、変則勤務でも時間を上手く使うことで家族の介護をしながら働いている方はたくさんいます。
介護スタッフだからこそ介護の知識、技術を使い効率よく家族介護ができるのです。
今回は家族介護をしながら介護スタッフができる魅力をお伝えしたいと思います。これであなたも家族介護に自信が持てるでしょう。家族介護に不安を持つ方はぜひ参考にご覧下さい。
介護士の仕事は変則勤務だから家族介護に融通がきく
介護スタッフの多くは変則勤務として働いていますが変則である分、別の所で空き時間ができます。
例えば早番であれば始業時間が早いかもしれませんが終業が16時頃であるため仕事帰りに買い物や役場、受診の用事を済ますことができます。これが一般職であれば同じことはできません。
また、遅番であれば終業が19時頃と遅いですが始業時間が10時半頃であるため遅番と同じく買い物や役場、受診などの用事を済ますことができます。
朝がゆっくりなため、家族の介護にも専念できるでしょう。
そして介護スタッフの魅力は平日休みがたくさん取れることです。
そのため、土日休みの家族と協力しながら家族介護ができるでしょう。
このように介護スタッフは変則勤務であるため、時間を上手に使いながら家族介護ができるのです。
見方を変えると介護スタッフは変則勤務だから家族介護がしやすい仕事なのかもしれません。
介護士の仕事なら事前に希望休を伝えれば家族介護ができる
介護スタッフは一般企業とは違いカレンダー通りの休みではでないため、翌月の休み希望を必ず取っています。
介護スタッフの希望休は平均2日~3日取ることができます。そのため、翌日の希望休を伝えることで家族と予定を調節して介護をすることができます。
家族が遠方にいて自分一人で介護を行う場合でも、翌月の休日が分かることで利用している介護サービスに前もって自分の予定を伝えることができるでしょう。
ですが、介護スタッフは交代勤務であるため希望休以外の休日は勤務表を配布する20日~25日にならないと分かりません。
そのため、勤務表が配布されたらまず最初に他の休日をよく確認することが大切です。
もちろん家族介護の予定を入れる場合は事前に勤務表を確認することもできます。
介護スタッフの休日は毎回違うため、家族介護をする方はその特性を理解したうえで働くことが大切です。
介護職の家族介護は職員の協力が大切
家族介護を行っている介護スタッフはいつ急用ができるか分かりません。
明日突然、家族を病院に連れて行く可能性もあるでしょう。
そんな場合、急に勤務変更をお願いすることがあります。この光景は決して珍しくなく、私が働いていた介護施設でも家族の受診などで急に勤務変更をすることがありました。
いざという時、勤務変更を気持ちよく頼めるためにも、そして相手から快く受け入れてもらうためにも日頃からのコミュニケーションが大切です。
家族介護をしているといつ早退、欠勤、遅刻をするか分かりません。
そんな時、周りが快く勤務変更に協力してくれる環境を作るには、日頃からの交流が必要不可欠です。
「家族なんだから当たり前だ」と思うのではなく、協力してくれる周りのスタッフに感謝することも大切です。そういった感謝をいつも仕事で示すことで周囲からも快く支えられるでしょう。
パート、派遣社員なら家族介護に時間が取れる
正社員とは違ってパートや派遣社員であれば残業もなく定時で帰ることができます。
そのため、家族介護の時間が十分に取れるでしょう。
介護職は正社員だとどうしても仕事後に付帯業務や残業を行うことがあります。毎日ではありませんが、行事前になると帰りにくいということもあるでしょう。
家族介護をしたくても正社員という立場上、なかなか帰りにくい時があると思います。
ですが、パートや派遣社員なら付帯業務だけでなく会議や飲み会に参加する強制力がありません。
また、わずらわしい人間関係にも付き合う必要がないため、その分家族介護に専念することができるでしょう。
派遣社員やパートなら正社員とは違い、仕事が合わなくてもすぐに辞めることができます。
退職をする時も引き継ぎをせずに辞めることができるため、その分負担がありません。
家族介護に十分な時間が取りたい方、残業や余計な付き合いを避けたい方はぜひパート、派遣社員として働いてみてはいかがでしょうか?
家族介護するなら積極的に勤務変更も受ける
家族介護をしていると急な受診や入院などで勤務変更をする可能性があります。
家族の健康問題なのでこれだけは仕方のないことです。
ですが、気持ちよく勤務変更をしてもらうためには日頃から相手の勤務変更も積極的に引き受けることが必要です。
家族介護をしていても落ち着いている時があるはずです。そういった時に勤務変更を受けることで相手からも感謝され、自分が勤務変更したい時もすぐ助けてもらえます。
自分が勤務変更をしたい時スムーズにやり取りができるためにも、できる限り相手の勤務変更が受けられるようにしましょう。
そうすることで人間関係も円滑にいき、仕事がやりやすくなります。
介護休暇を取りながらでも続けられる
介護休暇を取りながらでも家族介護はできます。私の職場でも介護休暇で3カ月ほど休職していた方がいました。
常に家族の介護が必要となった場合、無理をして仕事を続けるとストレスもたまり健康に良くありません。それだけでなく、ストレスの解消が上手くできず人間関係までも悪くしてしまいます。
自分のため、そして家族のためにもぜひ介護休暇を取って家族介護に専念して下さい。
介護施設は家族介護に理解のある所が多いため、申請条件がそろえば申請させてくれます。
もし介護休暇を取る場合は周囲への配慮や気遣いができるように心がけましょう。
家族の介護しながら介護職はできるの?介護講師が解説するよ! まとめ
介護スタッフは変則勤務で休日もまばらなので、家族介護をする方はスケジュールを調整することが大切です。
一般企業のように土日祝、お盆、年末年始に休みを取ることは難しいですが、介護スタッフは平日に休みが取れるため役場や病院の受診など、色んな用事を済ませることができます。
また、変則勤務で空いた時間を利用して朝や夕方に用事を済ませることもできます。
そのため、介護スタッフでも時間を上手に使うことで問題なく家族介護ができるでしょう。
家族介護をしながら長く介護職を続けたい方は、周囲の勤務変更も積極的に引き受けるようにしましょう。
そうすることであなたが困った時も勤務変更が受けやすい環境ができます。
家族介護を理由に残業を避けたい方はパートや派遣社員として働くこともおすすめです。
残業だけでなく、付帯業務や会議、飲み会に付き合う強制力もないため負担なく家族介護に専念できるでしょう。
また、家族介護の負担が出てきた場合、介護休暇を取ることができます。
無理をして仕事を続けると家庭や人間関係にも影響する恐れがあるため、状況を見て早めに介護休暇を取ることがおすすめです。
介護スタッフは平日休みが取れるため、家族と交代で介護している方も都合が合わせやすいことから安心ができます。
介護スタッフをしながら家族介護をしている方はたくさんいます。
仕事の経験もおおいにいかせるため自信をもって両立していきましょう。