現役介護職が1日の業務の流れを説明するよ
介護職の業務は一般企業とは違い変則勤務の所が多いため、それぞれの業務内容を覚えていかなければなりません。
そのため、新人介護職は生活リズムが変化する中で仕事を覚えることから多くのエネルギーを消耗します。
しかし、一日の業務の流れをしっかりと覚えることで変則勤務であいた時間を有効に使うことができます。
大丈夫です!毎日介護職をしていれば必ず仕事を覚えます!
今回は元介護士が介護職の一日の流れを説明したいと思います☆
これから介護職を始める方はぜひ参考にご覧下さい☆
介護職の1日の流れ
介護施設では利用者が入所していることから、病院のように24時間の支援が必要になります。
そのため早番、日勤、遅番、夜勤と4交代の勤務をしているのです。
朝は6時過ぎになると夜勤者が利用者を起こして洗面介助やお茶出しを行います。
その後7時過ぎになると朝食を配り食事介護を行います。
その後9時過ぎに排泄介助、10時にはお茶出しです。
11時になると体操や利用者向けの遊びを行います。
介護職の昼休憩は11時から13時の間に交代で取ります。
12時に昼食介助を行い13時過ぎには入浴介助です。
そして15時におやつ介助、16時に排泄介助を行います。
その後18時に夕食の介助を行った後、19時に着替えや就寝介護を行い一日が終わります。
夜間帯は随時おむつ交換やナースコールの対応、記録業務を行います。
時間帯は施設によって前後しますが介護職の1日の流れは大体どこの施設も変わりません。
新人介護職のよくある失敗
新人介護職のよくある失敗として食事や薬の配り間違えがあります。
理由として名前の確認不足や理解不足があげられます。
そのため新人介護職は業務内容を覚えるのと同じ位利用者の名前を覚えることも大切なのです。
その他にも利用者の見守り不足による転倒事故も新人介護職に多い事故の一つになります。
新人介護職は目の前の仕事に一生懸命になりすぎて周りが見えなくなることがあります。
自分の仕事をこなすことも大切ですが利用者の安全が第一なのでどんな時でも常に周りに意識を向けることが大切です。
これから介護職になる方は「食事、薬の配り間違え」と「見守り不足による転倒事故」に気をつけましょう。
介護職が1日の流れを覚える方法
介護職が仕事を早く覚えるために必要なことは「マニュアル(仕事内容)を覚えること」と、「利用者の名前や特性、座席や居室を覚えること」です。
介護職は仕事も利用者のことも覚えなければいけないため大変そうに感じますが効率良く覚える方法があります。
それは、「図に書いて覚えること」です。
利用者の名前は食堂のテーブルや居室の見取り図をメモに書いて、当てはまる場所に利用者の名前を入れるとすぐに覚えられます。
また、利用者の介護内容も名前の脇に書くことでまとめて覚えることができるでしょう。
中には似顔絵を書いて覚えていた方もいます。
利用者の名前を書いた場合は「個人情報」になるため、取り扱いに注意して下さい。
自宅に持ち帰る場合はイニシャルや「〇田〇子」といったように分からないように名前を記入しましょう。
介護職は変則勤務の内容を覚える
前項でもお話しましたが介護職は一般企業と違い変則勤務で働いています。そのため何通りもの勤務内容を覚える必要があります。
ですがどこの介護サービスでも始めから変則勤務を行いません。日勤から入り徐々に変則勤務へと切り替えていくため安心して下さい。
変則勤務を効率良く覚えるためには事前に業務マニュアルをもらって予習をすることが大切です。変則勤務は2~3回入ったら独り立ちをするため、当日にメモをして覚えると復習をするのが大変です。
経験者であれば当日にメモをして覚えても仕事内容を理解しているためすぐに慣れますが、未経験者は他にも覚えることがたくさんあるためできる限り予習をしておくことがおすすめです。
予習をすることで仕事に入った時も具体的に理解できますし、不明点も明確になります。手間かもしれませんがその方が効率よく理解できるためぜひ実践して下さい。
実際に私も他の経験者であっても変則勤務はある程度予習をしてから臨んでいます。それだけ新人時代は学ぶ姿勢がないと仕事についていけません。
早く介護職として一人前になるためにもマニュアルで予習をして変則勤務に備えましょう。
未経験者は最初は先輩と介護をして慣れること
いくら介護資格を持っていても最初から一人で介護を行うことはありません。例え私のような経験者でも就職後は先輩と一緒に介護をしてから独り立ちします。
未経験者であれば先輩も丁寧に指導してくれるため、先輩と一緒に介護をしながら慣れることが大切です。
未経験者はスクールで実技をしていても利用者を相手に実際介護をするのは初めてです。受講生と利用者の介護を行う感覚は違うため、就職後に気づきや学びを得られる方は多いでしょう。
いくら介護資格を持っていても新しい介護現場に入ったら初心者です。先輩に分からないことを積極的に聞いて、吸収する新人こそが最終的に成長できます。
まずは先輩と介護をしながら利用者介護を覚えることが大切です。ぜひ新人時代の学びを自分の成長へいかして下さい。
最初の一年は何事も確認してから行う
どんなに社会経験や介護知識があっても就職して最初の一年は何事も確認してから行うことが大切です。それは経験者でも同じことです。
介護サービスによってやり方や方針は違います。「今まで○○だったから」という自分の常識で勝手に行動をすると思わぬ失敗を招く恐れもあります。
たとえ介護の基本は一緒だったとしても利用者の特性自体が違うため、介護の方法すら違うのです。
未経験者は自分の知識や技術を過信し過ぎず、何事も確認しながら仕事をすることが大切です。もちろん同じことを何度も確認することは理解不足だと思われるため注意して下さい。
介護就職して一年目は何事も初めてのことだらけです。いくら社会経験があっても自分の判断で行動をせず、方法を確認したうえで動くことが必要です。
自分勝手な行動は介護事故の原因にもなります。
利用者の安全のため、そして円滑に仕事を進めるためにも一年目は必ず確認をしてから仕事を行うようにしましょう。
現役介護職が1日の業務の流れを説明するよ まとめ
介護職は変則勤務の所が多いため何通りもの業務を覚える必要があります。
ですが、中には食事介護や排泄介護など共通しているものもあるため想像するほど負担ではありません。
介護職は一度覚えてしまえば毎日が繰り返しなので仕事もすぐに慣れてしまいます。
ですが、就職場所によっては変則勤務の所もあるため勤務ごとの仕事方法を覚えていく必要があります。未経験者は覚えることもたくさんある中で変則勤務を行うため、事前にマニュアルを見て予習をしておくことが仕事に慣れるために大切なことでしょう。
また、介護スクールの実技授業と実際の介護は相手とする方が全く違います。利用者を実際に相手とすることで気づきや学びも多いため、独り立ちするまでに先輩職員と二人で介護を行って利用者介護を効率よく学んでいきましょう。
未経験者はどんなに社会経験があっても介護現場では新人です。就職一年目は何事も確認してから行い職場のやり方に合わせていきましょう。
介護職は誰でも未経験からのスタートです。
大切なのはいかに工夫して早く仕事や利用者の特性を覚えることです。
利用者の名前や特性を早く覚えれば食事や薬の配り間違いも防げますし、仕事を早く覚えれば利用者の安全にも目を配れるようになります。
介護職の仕事を覚えるのに頭の良い悪いは関係ありません。介護職に対する熱い思いがあなたの道を切り開くのです!