介護業界で2回以上転職した人の転職体験談
私の介護体験
福祉系の専門学校を卒業し、身体障がい者施設で支援員として働いてその後高齢者系の施設へと転職しました。
現在はショートステイの介護員兼生活相談員として仕事をしています。
介護員としての仕事は、皆さんが想像している入浴、食事、排せつ等の支援を主に行っています。
相談員としては居宅支援事業所や包括支援センター、病院との調整を主に行っています。
ショートステイは毎日入退所があり、定期利用があればロング利用もあります。
ロング利用が増えてきていることでショートステイの特養化なんてよく聞きますが、特養の待機がとても多いのが現状です。
まず、先ほどお話しした、定期利用やショートでの利用者に対しての介護の難しさについてお話しします。
まず、新規で利用を受けて現場の介護員に情報を伝えます。(兼務の私も含め)そこで、情報が古かったりしますので、リスク検討会などを行い入所になるのですが、特養となどと違いショートステイは居宅サービスなので現在も自宅で過ごしながら、家族の用事に合わせて利用となります。
認知症で介護が大変な方が多い実情
情報では、とても落ち着きがあり、ほとんど手をかけなくてもいいです。との情報があっても、認知症等があるといきなり施設に入れられた感覚があるのか帰宅願望が強く出る利用者がとても多いと感じています。
満床が20人ですので20人中10人がそのようなこともざらにある中で、どのような支援が必要なのか常にカンファレンスでは議題になります。
ここでずっと生活をするのではなく、帰ることができるとしっかり伝える大切さがあります。
さらに、家族の名前や利用者自身の生活歴をしっかりりかりと理解することで、帰宅願望の対策になることが多いと思います。
「私帰りたいんだけども・・・」そこで介護員は「家族の名前で息子の~さんが迎えにきてくれます。」「家は~市の学校の近くだもんね」と具体的に伝えるだけで安心するのか、帰宅願望がなくなる人や、それを継続的に続けることでその都度安心してくれます。
ここで大切なのは利用者をしっかりと理解していくという事につながるのではないのでしょうか。
1番基本で意外とできないことが利用者の情報をしっかり理解していないことが多いなと私自身感じています。
紙での情報は確かに大切ですが、コミュニケーションから得られる情報もとても重視しています。
紙の情報のみ理解し後は淡々と支援する介護員と紙の情報をもとにコミュニケーションからさらに広げていく介護員。
私は後者の介護員になりたいと常に考えています。
長期利用の支援はどうするのか?というのも考えていかなければいけません。
長期になると、皮膚の状態や認知度の変化、ADLの変化を中心に私は観察しています。
長く施設にいることで、ベットで寝たきりになっていないか、少しでも自分でできることが増えたかなどを考えると利用者に合わせて観察する難しさがあります。
どうしても短期利用の利用者に目が行くことが多く長期利用の方への支援がマンネリ化していきます。
その点については、短期、長期を一つに見ていけるようにレクや行事を中心に参加を促していくことが必要と思います。
特養などの施設での介護経験が私にはないので、何が正しいのかわからないが試行覚悟していくことがスキルアップにもつながるのではないでしょうか。
ある番組で印象に残った話があります。
介護の必要性の話について介護員がお話しした言葉です。
「私たちが考える介護とは、利用者が日常生活を送るうえで、不自由になってしまったところに介入しそこを支援していくことで円滑に生活を送ってもらえるように支援しています。」このような内容だったと思います。
そこで会場では素晴らしい、なるほどなどのリアクションがありましたが、学校で学んでいる私からしたら当たり前のことだなと思いましたが、まだ介護の仕事についての理解が多くの人にはされていないのかなと思いました。
そこを理解して介護という仕事の認知度を上げていくことで給料問題などが解決していくものだと信じています。