介護職のボーナスは給料より高い?介護講師が解説するよ!
介護職のボーナスは介護サービスによって大きく差があるため、介護ボーナスの実情を知らないと就職後に後悔してしまいます。
介護職として実際に働かないとボーナスの実情を知ることは難しいでしょう。
しかし、介護サービス別のボーナスの割合を知ることでより自分に合った就職先を探すことができます。
介護サービスのボーナス体系を知ることで、低賃金から就職を諦めかけていた方も就職するきっかけができるのです!
今回は未経験者がなかなか知ることのできない介護職のボーナスについて解説したいと思います。
これを読めば介護求人のボーナスへの不安は消えるでしょう!
夏期ボーナスは給料より少し多め
介護職の夏のボーナスは一般企業と同じく7月上旬頃に支給されます。
デイサービスや訪問介護など、個人で経営している介護サービスは夏のボーナスが給料より少なめです。
ボーナスの割合はおよそ基本給×0、8倍程でしょう。
ただ社会福祉法人として複数の施設を経営している場合は規模が大きいため給料よりボーナスの金額が多いことがあります。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設なども規模の大きい施設なので同様です。ボーナスの割合はおよそ基本給×1、3倍程でしょう。
介護職のボーナスは勤続月によって割合が違います。
前回のボーナス支給月から勤続している場合は満額支給されますが途中で入職している場合は支給割合が少なくなります。
そのため、途中入社で満6カ月勤務していない方や休職中の方は支給金額が少なくなるか状況によっては無支給となります。
ボーナスを満額支給されたい方は8月か1月入社を目指して就職するといいでしょう。
冬季ボーナスは給料の倍くらい
介護職の冬のボーナスも一般企業と同じく12月の上旬に支給されます。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの規模の大きい介護サービスでは冬のボーナスが給料の倍くらい支給されます。
割合は平均して基本給×2、3倍程です。介護職は冬のボーナスが良いため支給後に退職する方が多いのも特徴です。
ただ、個人で経営しているデイサービスやグループホームなどの小規模施設は定員数が少ないため基本給の倍の支給がありません。
ボーナスの割合は平均して基本給×1、5倍程です。普段の給料より少し良いといった感じでしょう。
冬のボーナスがたくさん欲しい方は特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設か、介護施設の系列となっている規模の大きいデイサービスへの就職がおすすめです。
小規模施設は給料よりボーナスが低い
単独(個人)経営をしているデイサービスやグループホーム、訪問介護は利用者の定員数が少ないため、大きい法人施設よりも利益が少ないのが特徴です。
そのため、介護職に支給するボーナスも自然と少なくなります。給料は大きい法人施設も小規模施設もほとんど変わりません。少人数制の介護サービスは身体介護や精神的なストレスが少ないため、ボーナス額にこだわらない方は小規模施設がおすすめです。
小規模施設はボーナス額が少ないだけで、ボーナスが全く支給されないわけではないため安心して下さい。
小規模施設も大きい法人施設も基本給はほとんど変わらないため、ボーナスは少なくても身体介護の少ない小規模施設を選んで将来的なリスクを減らすことも一つの選択です。
オープニングスタッフは給料よりボーナスが低い
未経験者に人気なのがオープニングスタッフですが、オープニングスタッフは事業が安定していない理由から開設してから5年位はボーナス額が安定しません。
利用者が満員であれば収入もあるためボーナスに影響しますが、定員に空きがあればあるほど収入も入りません。
特に開設1~2年は利用者数も少ないためボーナスは少ないと思って下さい。
ボーナスの割合は入所状態によって違いますが順調であっても夏はおよそ基本給×0、8倍程で冬はおよそ基本給×1、3倍程でしょう。
ですが、経営が順調にいけば確実にボーナスは平均的に上がるため長い目で見られる方へはおすすめです。
確かにオープニングスタッフは経営が安定するまでボーナスが少ないですが、先輩や上司がいないため働きやすい環境を手に入れることができます。
働きやすさを重視するにはこれ以上にない好環境で働けるため、ボーナスが少なくても支障がない方はぜひオープニングスタッフをおすすめします。
無資格者は給料よりボーナスが低い
無資格者は就業規定の関係でボーナスの支給額が何パーセントか低いことがあります。
およそ支給額の20~30%程低くなります。
また、支給割合が低くなくても有資格者より基本給が少ないことから必然的に支給額が少なくなることもあります。
これはそれぞれの介護サービスによって違うため、無資格者の基本給だけが少ない所もあれば基本給は同じでボーナスの支給割合を少なくしている施設もあります。
介護資格(初任者研修)は2カ月~3カ月で取れるため資格さえ取れば問題ありません。
ボーナスを少しでも多くもらうために一日でも早く介護資格を取りましょう!
まとめ
介護サービスの給料はほとんど変わりませんが、ボーナスは規模や設立年数によって10万円以上の差があります。
ボーナスの支給率の良い特別養護老人ホームや介護老人保健施設は身体介護が多いため、普段からの健康管理も必要となります。
それとは反対に個人経営のデイサービスやグループホームはボーナス支給額がいくらか低いですが、身体介護が少ないうえ利用者の定員も9名~15名と少ないため身体、精神共に負担を少なくして働くことができるでしょう。
介護サービスはボーナスの金額だけがすべてではありません。
大切なのはその施設が自分の身体状態、生活環境に合っているかということになります。
どんなにボーナスが良くても心身共に健康で働けないのであれば他の介護サービスを考える必要があるでしょう。
また、どんなにボーナスの支給額が良くても入所数や経営状態によって支給割合は毎年変わります。
よほどのことがない限り極端に減額されることはありませんが、ボーナスばかりをあてにしないこともいざという時のために大切です。
その他にもさらにボーナスを上げたい方は介護福祉士を取ることで基本給が上がるため自然とボーナスの支給額も上がります。
また、昇格をすると査定として20%~30%程ボーナスが引き上げられることもあるでしょう。
介護職のボーナスは正社員だけではなくパートや派遣社員にも支給されます。
平均して夏は5万円、冬は8万円程ですが一般企業では支給されない所もあるためうれしいことです。
これから介護職の求人を探す方はボーナスの割合もきちんと考慮して納得のいく就職をしましょう。
最後に、介護職は専門職であるため、求人を探す際は介護求人情報サイトの利用をおすすめします。
わざわざハローワークに出掛ける必要がないため家事や仕事で忙しい方も自分の都合のいい時に求人を探すことできるでしょう。
また、人気の高いオープニングスタッフの募集情報も掲載しているため幅広い介護求人を探すことができます。
求人内容も実際に働いていた方の情報をもとに掲載しているため信頼して見ることができるでしょう。
もちろん、ボーナスについての掲載もしっかりあるため、介護求人情報サイトを求人探しの際にぜひ役立てて下さい!