介護の仕事体験談!夜勤で覚悟しなければならない事
~夜勤での出来事~
私が働いていた施設の種類は
通所介護・通所リハ・介護老人保健施設(ケアマネ兼務)・居宅(ケアマネとして勤務)を経験し、現在は介護療養型医療施設のケアスタッフ1・兼ケアマネをしています。
介護の現場では、常に状態把握が必要です。
状態が安定されていると思っていたら、2時間後に体位交換に訪室したら亡くなっていた事もままあります。
介護の夜勤の仕事はこんな感じ
介護の夜勤中、様子がおかしいので看護婦さんに連絡
これは施設で経験したのですが、ある利用者が多量の排便をしたのですが、その際に多量の発汗があり、受け答えもままらなかったので看護師に電話をしました。この時、深夜0時でした。
え!?看護師はもっと助けてくれるんじゃないの?
状態を報告した所、看護師からは一言、「いいえ、私は見に来ません。どうせ排便が沢山でてきついだけでしょ」と言われました。
ショックでした。
経験から普通ではないと判断し、看護師に電話したのにけんもほろろに断られたのです。
日ごろの様子を見ているからこそ、ただ事ではないと判断し連絡したのに、信用されていない気分になりました。
食い下がる気持ちを抑え、分かりましたと返答し、新人の職員と共にオムツ・衣類交換を行いました。
その2時間後に体位変換に訪室した際には、冷たくなっている最中でした。
すぐに新人職員に看護師の呼び出しと酸素ボンベとアンビューバック、AEDを持ってこいと指示し、心臓マッサージを開始しました。
10分ほどして看護師が到着、救急車が来るまで約15分程度でしたが、とても長く感じました。
看護師が変わろうかと言ったのですが、わたしは交代する気持ちは起きず、ずっと心臓マッサージを行いました。
「あなたが見に着てくれたら、もしかしたら助かってたかもしれないのに!」「もう少しやれることはあったのでは?」との気持ちがぐるぐる回り、交代なんぞするものか!と意地になっていました。
結局その方はお亡くなりました。人の死を初めて見た後輩は「先輩、どうにかならなかったんですかねえ」と泣きじゃくりながら訴えて来ました。
私は一言だけ「この日の事を忘れるな、人の死に慣れるなよ。人間として何かを失うから」と言い、後輩に休むよう指示しました。
この一件が、私を退職へと導く引き金となりました。
人の死は、特別養護老人ホームなどの入所型の介護施設ではどうしても起こる事です。
介護の仕事をやる上で、どうしてもこういう状況に遭遇するのは覚悟しなければならない事です。