介護職でパワハラセクハラを受けた私の体験談
この世の中には色々なハラスメントが存在します。
パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、ジェンダーハラスメントなど32種類あると言われています。
じゃあ介護業界ではどんなハラスメントがあるか?私の体験談と共に説明していきたいと思います。
おかしな先輩
「男のくせに○○出来ないの?」「男のくせにタバコすえないの?」「男のくせにギャンブルしないの?」「男のくせに運転下手なの?」
介護業界は男女比率として圧倒的に女性が多い職場です。
その為、女性が男性に対しハラスメントをする場面が多く見られます。
上記の様に一般的な物差しから外れた男性ないし女性に対し、性差別とも取れる発言を行う「ジェンダーハラスメント」があります。
私は家庭環境の影響から、タバコ・酒類はもとよりギャンブル系も全くしません。
友人とは飲み屋には行きますが、アルコール系は全く飲まないのでいつも運転手をしています。
それに対し、女性職員から「男のくせに~~」といったハラスメントがありました。
何かの場面に会うたびに言われていたので、上司に相談したのですがあまり効果は得られませんでした。
同僚もその女性職員に度々注意していたのですが中々に治らず、上司も見て見ぬふりでしたので仕方がないので、私も「女のくせに~~」という言葉を繰り返し発していたら何も言われなくなりました。
自分が言われて初めてどんな気持ちになったか理解されたのではないでしょうか?
また、私の股間(もちろんズボンの上からですよ)を見ながら「あんたの男性器は小さそうね~」等のセクハラ発言をする女性もいました。(男性器はオブラートに包んだ書き方をしていますが、実際にはもっと直接的に言われました)
これが逆の立場ならどうでしょう?大問題ですよね。
そういった他者の立場に立って考える事の出来ない人の戯言だと考えてしまえば楽なのですが、いかんせんそんなに人間出来ていないので反発を繰り返していました。
上司からのパワーハラスメント
「ここではこれが常識なの!」「しょせんあなたはその程度の人間なのよ」「こんな事もわからないの!」
普通上司といえば部下の指導や相談、悩み事への助言など行う存在なのですが、職場によっては全くアテにならない場合があります。
これは居宅にいた頃の話ですが、新人職員として入ったのは良かったものの、毎週2回ある会議の書類を必ず3回以上は作り直しをさせられ赤ペンでいかにダメか書類に書き散らされました。
他には作成したケアプランを「あなたの為を思って」との一言で全部削除され、上司が全ての書類を作り直すこともありました。
また、同僚から「あんたは満足にコーヒーを入れる事も出来ないの!」と業務に直接関係ない事も言われても、近くで聞いていた上司は「あなたの事を思って皆言っているのよ」を繰り返すばかりでした。
上司の上司に相談しても、その上司同志の折り合いが悪く常に口論になるばかりでした。
最終的にここを逃げるようにして退職したのですが、挨拶周りの途中、他部署の方から「よく半年持ったね。あそこは上司に気にいられないと徹底的に人を潰すんだよ、他部署の者は特別な用事でもない限り誰も近づかない魔窟ですよ」とヒソヒソ話で教えてもらいました。
そのせいかどうかわかりませんが、私が辞めた後の補充は2年経っても誰もいないとの事です。
それでも介護を続けられた理由
ではどうして他の産業にいかないのか?
正直に話しますと他に稼げる産業がないからです。
私の住んでいる場所は九州のとある地方都市です。
仕事を探してもそのほとんどが介護職若しくはコンビニ・スーパーの店員さんばかりです。
よしんば他産業の仕事が見つかっても大型トラックの免許が必要であったり、現場監督者などの専門に特化したものばかりです。
これが20代独身ならまだチャレンジ出来るかもしれませんが、30代後半で子供を持つ身になると新しいことへの挑戦はつい二の足を踏んでしまいます。
また、せっかく苦労して取得した介護福祉士やケアマネなどの資格やそれに伴うキャリアを無駄にするのはもったいないと感じたから、まだ介護職を続けられているのです。
加え介護職は常に人手不足です。
「ただでさえ大変なのに、ここで私が辞めてしまったら他の人に迷惑がかかってしまう」そんな仲間意識があるから仕事を続けられているかもしれません。
介護職でパワハラセクハラを受けた私の体験談 おわりに
どの業界にも「ハラスメント」は存在します。
対応策としては「ICレコーダーで録音する」や「日記を付けておく」「上司のもう一つ上に相談に行く」などあるかと思います。
しかし、そのどれを行っても止みそうにない場合はいっその事「退職」という最終手段があります。
前述したとおり介護職は慢性的な人手不足です。直ぐに辞めたとしても次の仕事が見つかります。
我慢しすぎて自分の心身を病むよりは、思い切って環境を変える事をお勧めします。
私も思い切ったおかげで良い職場に巡り合う事が出来ました。
「なんであんなところで頑張っていたんだろう」そう思える場所に巡り合うと良いですね。