介護はあなたの人生を変える！介護をやってみて！

介護はあなたの人生を変える！？

タイトルとしては多少大げさかもしれませんが、人生経験を積むのには最適な職業の一つではないでしょうか？

それが良いことにすれ、悪いことにすれ、色んな人の今まで歩んできた道を垣間見る事が出来ます。

戦争で夫や妻を亡くした人、子供が出来ず再婚を７回した人、実の子供から縁を切られ孤独に亡くなる人等、多種多様な人間模様が世の中に存在します。

その一人一人が人生という物語の主人公なのです。

私たち介護職は、その主人公である人達の人生の末端に触れ、最後の時を迎えるその日まで支える重要な仕事であると言えます。

介護職を続けるコツとは？

介護職を続けているとイヤな事はたくさんあります。

利用者様からの暴力や社内のイジメ、パワハラなどありますが、そこは仲間内で解決したり、上司への相談、離職するなど自己防衛を図ってきました。

あとは、あまり利用者様や家族様に感情移入をしないようにしていることです。

感情移入をすればするほど、亡くなった時の喪失感が強く出すぎて業務に支障が出る場合もあります。

以前施設で突然亡くなった利用者様がいたのですが、後輩が泣きじゃくってその後の仕事がまったく出来なくなりました。

なので、私は利用者様や家族様とは一定の距離感を保っています。

だからといって亡くなった事を悲しまないことはありません。

今まで持病や疾患で長く苦しんだ方が亡くなると、いままでよく頑張りましたねと声を掛けながらいつも見送ります。

ですが、人が亡くなる事に慣れるのはまた危険です。

病院系なので仕方ないのかもしれませんが、「Ａさんが午前中亡くなったよ」「じゃ次はＢさんを次の朝入所させよう」と機械的に話していました。

確かに次の方を入れないと、いつまでも空きを作っていては業績に影響を与えるのは分かります。

ですが、これを家族様が聞かれたらどう思うでしょうか？

うちのおじいちゃん・おばあちゃんを物のように扱っていると思われないでしょうか？

人の死に立ち会うのは、とても難しいことです。その最後の時を演出出来るのは介護職なのかもしれません。
私は後輩にいつも言う言葉があります。「人の死に慣れるな。人として何かを忘れるぞ」と。

介護士の結婚って？

少し重い話題が続きましたので、少し話を変えてみたいと思います。
介護士同士で結婚される方は結構います。（私も妻も介護士同士で結婚しました。）

お互い介護士ですと、同じ悩みを共有したり仕事に理解がありますのでトントン拍子に話が進むことも多々あります。

また、看護師や薬剤師、栄養士等結婚した方もいます。

しかし、世間一般的には結婚しずらいのではと思われています。
一つは賃金の低さです。

男性の場合、賃金の高さが男のプライドに直結していますので、こんな低い給料で結婚なんか出来るはずがないと、最初から諦めているパターンです。

給与が安く、家族も養っていけないと結婚を機にやめる職員もいます。（介護職では男性が寿退社と言うんですよ）

私もこの給与じゃ結婚出来ないなと思っていたのですが、妻から「今は共働きが当たり前だから一緒に頑張ろう」と言われ結婚を決意しました。

後は介護職の社会的地位の低さです。

自分が介護職であると誇りを持って言えると良いのですが、男で介護職？と思われるのがとても苦痛に感じてしまいます。

私はケアマネを持っているので、「ケアマネの仕事をしています」と話していますが、業務内容はぼやかして伝えてしまいます。
では、女性の場合はどうでしょう？

女性の場合で言えるのは「出会いの少なさ」ではないでしょうか？

これは病院でもいえるのですが、男性職員が圧倒的に少ないので取り合いになってしまいます。

ですが、病院や施設では掲示板とかに婚活イベントのお知らせが頻繁に張ってあり、仲間内での紹介や家族の息子さん娘さんなどを薦められて結婚する方もいます。

また、介護職は他職種連携なので、他の部署の方と接する機会もありますので、チャンスが以外と転がっています。

女性が介護職であることは、比較的好意的に取られますので、是非トライしてみてはいかがでしょうか？！

介護職への転職者って？

介護職へ転職される方の前歴は様々です。

前のページで触れたトラック運転手だったり、タクシー運転手、私みたいな工場勤務者に水商売、専業主婦の方もいました。

年齢層もまちまちで３０代～６０代、まさに老若男女でした。

介護に転職してきた理由って？

就職理由も「リストラされた」「子供が手を離れたので、少しでも稼ぎになれば」「何をすればいいか分からないけど、なんかしてないとダメ」と様々でした。

ですが、皆さん一様に共通していたのが「手に職を持ちたい」でした。

ある方が言いました。「私は前夜の仕事をしてたんだけど、いつまでも仕事を続けることも出来ないし、ダラダラ年をとりたくない。私頭は悪いけど、少しでも人の役に立てる仕事が出来ればなと思ってるんだ。」

私を信頼して話してくれたと思いますが、この時なんと返したか良く覚えていません。
今この方は、施設にいなくてはならない存在にまで成長されました。

おわりに　介護士を心から勧める私からひとこと

「子供のため」「将来の備蓄のため」「新しい洋服が欲しい」「家のローンを払わないといけない」「車を買いたい」等、自分の思いを実現するために、皆さん頑張っているかと思います。

ここでは、介護の仕事にスポットを当てて説明してきましたが、この記事を読んで興味を持った・興味を持っているけど迷っている方、まずは行動してみてはいかがでしょうか？

もしかしたら新しい自分を発見することが出来るかもしれませんよ。