知りたい!介護職が利用者と関わるコツについて介護講師が解説するよ!
介護未経験者の多くは年代も身体状態も違う利用者とどのように接すればいいのか分かりません。
祖父母との同居経験やボランティア経験でもない限り高齢者の関わり方を知ることは難しいでしょう。
しかし、介護スタッフとして必要な関わり方を事前に知っておくことで例え未経験者でも安心して就職することができます。
利用者と上手く関わることは介護する以前の問題であるためぜひ就職前に知っておくべきでしょう。
今回は未経験者の方へ利用者と関わるコツをお伝えしたいと思います。これであなたも自信を持って介護スタッフを目指せるでしょう!
関わるコツ①利用者と目線の高さを合わせる
利用者とコミュニケーションを取る時は利用者へ話やすい印象を与えることが基本です。
そのため利用者と目線の高さを合わせて話をすることが必要です。
もちろん利用者の方があなたより身長も低く車いすを使用している方もいるため、あなたが姿勢を低くして利用者と話をすることが大切です。直立したまま話をしていると利用者は威圧感を感じてしまいます。
これでは利用者の話す意欲も低下してしまい信頼関係どころではありません。
利用者とコミュニケーションを取る際は状態を低くし目線を合わせることで利用者はあなたに心を開きます。これは介護の基本的なことなのでぜひ覚えましょう。
関わるコツ②ゆっくり、はっきりと話す
高齢者は耳の遠い方や話を聞き取りにくい方が多くいます。
あなたが家族や友達と話しているような話し方では十分なコミュニケーションが取れないでしょう。利用者とのコミュニケーションで大切なことは「相手の状態に合わせること」です。
特に耳の遠い方や話が聞き取りにくい方へはゆっくり、そしてはっきりと話すことが大切です。
また、耳の遠い方は耳元で話すと効率よく相手に伝わります。
介護スタッフの声が大きいのも耳の遠い利用者がいるためです。
コミュニケーションを取ることは介護の基本でもあるため、就職したてで利用者がまだ理解できない時期は「ゆっくり、はっきり話す」ことを心掛けましょう。
声が小さいと思う方は少し大きな声が出せるように練習することも大切です。
関わるコツ③無理に関わろうとしない
未経験者に多いのが真面目になりすぎて無理矢理利用者と関わろうとすることです。
利用者は私たちと同じ「人間」です。機嫌が悪い日もあれば人と関わりたくない時もあります。
特に介護施設は利用者の「生活の場」でもあるため、そういった状態があっても全然おかしくないのです。
仕事に慣れてくると利用者の顔色や機嫌も分かるようになります。
いつもと表情が違ったり機嫌の悪い様子があれば無理矢理関わらないことが大切です。
生きていれば機嫌が悪くなることもありますし、食事をしたくない時もあります。
温かい目で見守るようにしましょう。
ですが、機嫌が悪いのと体調が悪いのはまったく違うため、慣れるまでの間は先輩や上司に確認することが必要です。
利用者も調子が悪い時があることを理解して臨機応変な対応ができるようにしましょう。
まとめ
未経験者は利用者のコミュニケーションに強く不安を抱きますが、関わり方のコツを知ることが安心してコミュニケーションを取るために大切です。
特に今回ご紹介した3つの関わり方は介護スタッフとして基本的な関わり方であるためぜひ覚えて下さい。必ず就職後に役立ちます。
利用者と目線の高さを合わせることも、ゆっくりはっきりと話すことも、無理に関わろうとしないことも利用者の立場を考えた行動です。
介護スタッフはこのように「相手の立場を考えて関わる」ことがとても大切なのです。
利用者の立場を考えることがコミュニケーションを上達させるコツなので、ぜひがんばって実践して下さい。