介護求人にブラックってあるの?介護講師が解説するよ!
一般企業でブラック企業があるように、介護求人も「ブラック施設」というものがあります。
特に未経験者の参入が多い介護業界は下調べをしないで求人を探す方が多いことからブラック施設に就職して後悔する方が多く見られます。
しかし、ブラック施設に応募しないためにも介護の下調べを行い知識を身につけることで自分に合う働きやすい介護求人を探すことができるのです。
今回は介護求人を探す方へブラック施設に応募しないための注意点をお伝えします。
後悔しない介護就職をするためにもぜひ参考にご覧下さい。
細かく丁寧な介護求人は要注意
介護求人の中にはお手本にしたい程、細かく丁寧に記載している求人があります。
未経験者は「丁寧に記載された介護求人は働きやすいだろう」と思い、応募してしまうことが多い傾向です。
ですが、求人先によっては人手不足で少しでも応募者を確保したいために細かく丁寧に記載している所もあります。
言い方が悪いですが、「相手は未経験者だから、とりあえず丁寧に分かりやすく記載すれば応募するだろう」という考えなのです。
すべての介護求人がそのような考えではありませんが、特に細かく丁寧に記載されている求人には注意する必要があります。
就職後に求人内容と全然違うということはよくあります。
給料や手当、休日数など応募する前に直接確認することがおすすめです。
介護求人の内容に違和感を感じたら要注意
介護求人の内容が他の介護求人の内容と極端に違う場合も要注意です。
例えば他の介護求人にはないような手当があったり、基本給や夜勤手当、休日数が他の求人に比べて好条件である場合は必ず何かがあります。
例えば残業や休日出勤が多かったり、他の介護施設であることがない可能性もあるのです。
いくつかの介護求人を見て違和感を感じたら応募する前に一度保留にしておきましょう。
そして、違和感を持つ内容の平均的な条件を調べることが大切です。
求人側は応募者が未経験で何も知らないのを利用して大げさに記載することがあります。
求人内容に違和感がある場合は電話で確認をしたり、必要に応じて見学やボランティアに参加して納得したうえで応募することが大切です。
連絡の遅い、つながりにくい求人は要注意
連絡が遅く、つながりにくい求人先も問題があるというシグナルが出ています。
連絡が遅いのは事務作業が遅れていて、介護現場もいい雰囲気でない可能性が固いです。
時間に余裕を持って行動しない求人先は、新しいことを積極的に取り入れる余裕もないため、就職しても仕事が単調でやりがいが持てないでしょう。
そういった求人先は古い考え方に固執している可能性があります。
例え時代が変わっても、その施設は成長することなくいつまでも守り続けられた方法で介護業務を行う可能性が高いでしょう。
積極的に新しい情報を吸収して成長しようとする介護施設は人事の対応が早いです。
連絡が遅い、つながりにくい求人は積極性が少ないため就職しても成長するきっかけが少ないでしょう。
また、信用性にも欠けるため注意が必要です。
もし応募を考える方はどんな施設なのか、一度見学やボランティアに行くことがおすすめです。
問い合わせに対して言葉を濁す求人は要注意
介護求人に虚偽の情報を載せている介護サービスは問い合わせをすればすぐに分かります。その特徴は「言葉を濁すこと」です。
「平均」とか「大まか」など、はっきり返答しない場合は特に注意しましょう。また「担当者が出張」と言い、折り返しの連絡を伝えない場合も怪しいです。
求人内容をはっきり答えないのはあなたから虚偽を訴えられたくないためです。「平均」とか「大まか」と伝えれば例え内容と違っても虚偽にはならないため無難に答えようとするのです。
もしそういった返答がある場合ははっきりと確認しましょう。言いにくいのであれば「他の介護求人と比べている」とでも伝えれば良いのです。
相手が逆ギレするようならその介護求人の返答は期待できません。潔く諦めて他の介護求人を探しましょう。
問い合わせに対してしっかり返答する求人は虚偽である可能性が低いため、信用して良いでしょう。
まずは気になる求人があった場合、問い合わせをして求人内容の確認をすることがブラック施設を選ばないために大切です。
手間かもしれませんが、就職後に後悔しないためにもぜひ実践しましょう。
見学時に施設内が不衛生な時は要注意
介護求職者は面接前や面接時などに施設内の見学をします。その時、施設内が不衛生でないかも確認することが大切です。
ホールや廊下、洗面所やトイレなど利用者の生活環境となる場所が汚れている場合、それはスタッフの仕事が行き届いていない証拠です。
仕事が行き届かないということは人員が不足してたり不十分な処遇である可能性があります。
通常の介護施設であれば家族や業者も出入りしているため常に施設内は清潔になっています。
あなたが見学時に不衛生だと感じた時点でその求人先はブラック施設です。そういった介護サービスに就職をすると、人手不足で毎日残業を行ったり求人内容に虚偽がある可能性が高いため、応募の辞退を検討した方が良いでしょう。
施設内の衛生状態は「誠意」だと思って下さい。ブラック施設に就職しないためにもぜひ誠意ある衛生的できれいな介護サービスに就職しましょう。
極端に高給料の求人は要注意
介護求人の中には未経験者が一目ぼれしてしまうような高給料の求人もあります。
求人先の給料は職場の規定に基づいて決められているため、もちろん高給料の介護求人も存在します。ですが、甘い話には細心の注意が必要なのです。
中には誠意のある介護求人もありますが極端に高給料の介護求人は高確率で何かがあります。
例えば相談員と兼務だったりほぼ毎日残業を行ったりするでしょう。また、場所によっては人手不足で休日出勤をする代わりに高給料を支払う介護サービスもあります。
高給料という条件は代わりとなる労力を必要としている場合が多いのです。あなたが代わりとなる労力を理解し、納得していれば就職しても構いません。
ですが、ただ高給料という理由で応募するのであれば、自分のためにも一度求人先に連絡をして確認してみると良いでしょう。
高給料となる条件が分かればあなたも心の準備ができるため、安心して応募できると思います。
極端に高給料の介護求人に応募する際は十分注意して下さい
介護求人にブラックってあるの? まとめ
未経験者は介護求人を探す際、色んな求人先と比較して違和感がないか確認することが大切です。
介護求人は特に、「一目見て運命を感じた」という理由から応募してはいけません。
それは運命ではなく、あなたが未経験であるため初めて見た介護求人に魅力を感じただけなのです。
介護業界は色んな働き方があるためたくさんの求人があります。
同じ系統の求人をいくつか比べて検討することが大切でしょう。
平均的な内容でない場合は一度保留にして、実質を調べたり求人先に問い合わせることが大切です。
また、問い合わせの時に言葉を濁していないか、見学時に施設内が清潔であるかという点も求人先の誠意を確認するために大切なことです。
あなたの中で求人先の誠意が感じられればブラック施設である可能性は低いため安心して下さい。
さらに、極端に高給料の介護求人は代わりの労力となるものを必要としていることが多いでしょう。
応募する前に求人先にしっかりと内容を確認し、就職後の後悔を防ぎましょう。
今回ご紹介した6つのポイントに注意すれば、ブラック施設に就職する心配はありません。
特に未経験者は分からないことが多いため、たくさんの方が就職後にブラック施設だと気づき後悔します。
自分らしくイキイキと働くためにも、ブラック施設の可能性を考慮し自ら問い合わせることが大事です。