介護士が続く人は収入よりも介護の仕事自体に惹かれているからです
高収入より勝る!介護士の2つの魅力
介護士をやりたいけれど、どんな仕事か心配な方は多いでしょう。
介護の仕事を説明するときに必ずといっていいほど出てくるワードがあります。
それは、「やりがい」です。そもそもそんなに感じる「やりがい」とはなにか。
その他の仕事の「やりがい」とはちがうものなのか。介護士たちは、なぜ安いといわれる介護の世界で働き続けるのか。
答えは簡単です。そこにほかの仕事では感じることができない「やりがい」があるからです。
今回は、未経験者でもわかる高収入より勝る!介護士の2つの魅力をご紹介します。
介護職の給与の現状
某メディアでは、「介護士の仕事は、ほかの仕事より約9万円も給料が安い」という報道がありました。
平成27年度のパートの介護士の平均時給は、935円です。
日給で雇用されている人の平均は、8155円です。※1
介護士の給与は、決して高い給与とはいえません。
処遇改善加算という制度をもっても、まだほかの仕事より少ないと感じる声は多いのが現状です。
高収入より勝る!やりがいがある
現役介護士に調査しました。
「現在の仕事の内容の・やりがいに満足しているか」という質問に52,9%が満足しているという数字が出ています。
ほぼ半分以上が満足していると答えているのです。
そして、「今後も仕事を続けたい」と答えたのは65,5%です。※2
では、なぜそんな低賃金、加えて重労働のイメージが強い介護士を続けるのか。
そこには、ほかの職種では味わえない醍醐味があるからです。
元気な人であれば、トイレや入浴は問題なくできます。
トイレやお風呂など人に見られることは、恥ずかしいことです。
しかし、介護サービスを利用している方は、誰かの手をかりなくては基本的な生活を送ることが困難な状況です。
「トイレ介助はくさいし汚い」と嫌がる人はいます。そんなことは、本人たちが一番実感しているのです。
高齢者の方々は、プライベートな部分(本来であれば恥ずかしくて一人にしてほしいところを)介護士たちに恥を忍んで、心を許してくれているのです。トイレ介助をしているときに言われた言葉があります。
「臭いでしょ?ごめんなさいね」
仕事なので、まったく気にしなかったことですが、たかが1回のトイレ介助でも、高齢者にとっては申し訳ない気持ちでいっぱいの1回のトイレなのです。
だれかの役になっている実感は、こんな些細な介助で感じることがあるのです。
高収入より勝る!介護士の立場
介護の仕事は、人の人生に触れる仕事です。
トイレ介助や入浴介助を通して生活を直接ケアする仕事です。
その際に、介護士に何気なく話す高齢者の方々の話は給与以上のものです。
そして、つらいことですが1つの人生を見送るのも仕事です。
その最後に寄り添うことができるのは、介護士の仕事です。
中には、人生を見送ることがつらくてやめたいというスタッフもいましたが、自分の人生を大切にすことを学ぶ仕事と思い、介護士を続けている人もいました。
人の人生に触れる介護士の仕事は、自分の人生感もかえるものです。
介護士が続く人は収入よりも介護の仕事自体に惹かれているからです まとめ
今回、ご紹介した高収入より勝る!介護士の2つの魅力はいかがでしたか?
確かに、介護士の給与は高くありません。
しかし、面接官をしていると、他業種の方が自分の仕事に疑問を持ち、転職してくる人はたくさんいます。
普段は接することがない高齢者の方々と介護士として蜜にサポートすることは学ぶものが多くあります。
介護士たちを突き動かすものは、そんな高齢者たちの小さな笑顔だったり少しずつ見えてくる信頼関係です。
ここでは、お客様全員が自分より人生を経験してきた方です。
得られる学びをお金以上に価値がると判断した人たちが介護士として活躍していけるのでしょう。
出典元
※1,2 介護労働安定センター http://www.kaigo-center.or.jp/report/