介護職は40代にこそ向いている仕事!
できます。
介護は40代で未経験からでも、できます。
介護は人生の経験がものをいう仕事です。
よく介護は何十代までならば転職が可能ですか?という話題が新聞などでも紹介されています。
私は在宅の介護職として8年間の経験がありますが、現場では70代のヘルパーさんから学んだことがたいへんに多くありました。
そして、介護という仕事が究極のサービス業であるとはよく言われることですが、それはやはり本当のことだと感じ続けてきました。
経験が役立った事例をお話しします
人の思いを大事にする、ご利用者さまの尊厳を大事にする、という介護の仕事は人生経験がものをいうとても奥深い仕事です。
もし、あなたが今、介護職に就くことに不安を抱えているとしたら、40代のあなたには大丈夫、できます!と自信を持ってお伝えしたいです。
同居の義理の娘さんのお気持ちを想像できることの大切さ
以前私が、入浴介助に伺っていたご高齢者のお宅がありました。
体温や血圧に問題がないことを確認しました後、女性のご利用者さまに、お風呂に入っていただくお仕事です。
そのご利用者さまは、息子さまご夫婦と同居されている方でした。
そしてその息子さまは、日々、大変な激務でいらっしゃるとのことでした。
このお宅で、家の中のことを一手に引き受けていたのが、40代と思われる息子様の奥様でした。
小さなお子様がいらっしゃる奥様が休むことができるのは、介護ヘルパーが訪問している間だけなのです。
奥さまは、長年の介護で、体と心が、疲れ切っていらっしゃったことと思います。
当然のこととして、お風呂場の掃除は、その奥さまか、在宅ヘルパーである私の、どちらかしかできません。
こういった毎日の中で、お風呂をいつもぴかぴかの状態にしておくことは、無理に近いことですよね?
あるとき、ヘルパー帰宅時に、普段であればお宅の奥で過ごされている奥様と、玄関付近ですれ違ったことがありました。
そのとき、一瞬、目が合いましたが、奥様は、恥ずかしそうに、そして申訳がなさそうに、目を伏せられました。そのお顔に、私ははっとしました。
自分の夫の母をヘルパーに入浴させることや、お風呂場の掃除までなかなか手が回らないこと、そんなことを申訳なく感じていらっしゃる、そういった表情でいらしたのです。
そういうときに、これらを理解し、優しい表情で
「こんにちは。お世話になっております」とだけ、ただお伝えできるのには、人間の年輪がどうしても必要でした。
40代でも、始めるのに、まだ、若いくらいです。
介護の仕事とはそういう仕事なのです。
介護なら40代で採用してもらえる
40代であれば、介護求人は盛りだくさんです。
日本は2025年に団塊の世代と言われる方々が一気に後期高齢者になるため、2025年が介護を担う人材が不足するピークであると言われ続けてきました。
しかし、介護の現場での人材の不足は慢性化していて、人口の減少が叫ばれるこの時代の中では、他の多くの業種の人材も同時に人手不足に陥っています。
そのため、今後も介護職の人材が潤う可能性は期待できません。
医療の技術がこれほどめざましく発展する中、2025年以降に急激に介護の職員が不要になるということも考えられません。
つまり、今、40代であるあなたが、今から介護の分野で専門の技術を身に付けたとき、その技術が役立たなくなるという日は、訪れないということです。
体力の維持にトライしましょう
40代というと、体力の衰えを感じる人がほとんどだと思います。介護の仕事は精神力と共に、体力が重要になる仕事です。
実際に、日々、勤務に真剣に向き合っていると、体力がみるみるついてきます。
ウォーキングやランニング、水泳などといった、自分なりの体力の維持の方法を見つけるもの一案ですし、日々の業務で使った体を、ヨガやストレッチを覚えながら大切に整える習慣を持つことも、介護職としての一つの心がけだと感じます。
自分の体を労わりながら、40代の自分の体と介護の仕事との関わり方を、楽しむ気持ちで見つけていってほしいと思います。
介護の現場には、若くても、ご年配の方々でも、人を本当に好きなのだな、と感じさせられる人柄のスタッフが見事に集まっています。
私も、ご利用者さまからはもちろんですが、職場の先輩たちから本当に多くのことを教えていただきました。
そしてそれらの学びが、今の私を豊かな人生へと、日々、導いてくれています。
未経験のあなたがこの分野に就職をして、どのようなことを相談しても、先輩たちは温かに新人であるあなたに、きっと向き合ってくれることと思います。