つらいだけじゃない!介護の仕事で得られる事は人生感を変える!?
仕事が介護と言うと、他業種の人から「大変でしょう」といわれたことはありませんか?
介護士の仕事は「重労働」「激務」「長時間労働」というイメージが根強く、介護士と言っただけで労をねぎらわれた方は多いでしょう。
しかし、多くの介護士は、重労働以上のやりがいを知っています。
介護士だからこそ味わえる醍醐味と言っても過言ではありません。
介護士を目指している人も興味がある人もぜひ知って欲しい現役介護士の声を交え、実際に感じた仕事を通して得られるものをご紹介します。
今回は、「つらいだけじゃない!介護の仕事で得られる事は人生感を変える!?」をお伝えします。
介護の仕事で得られる:苦労話の先にある乗り越え方
介護の仕事は、高齢者の方の入浴や食事介助を行うだけではありません。
話し相手になることも仕事の一つです。
今は、激務のためにわざわざ話を聞いてあげるだけのボランティアまであるほど、高齢者の方々は会話をすることをのぞんでいます。
例えばデイサービスでは、家族の方が介護の大変さを嘆くことが多くあります。
「夜中のトイレが大変」
「なかなかお風呂に入りたがらない」
「仕事をしているから病院に連れていくのも一苦労」
このような声は、多く聞くことがあります。
しかし、介護士は高齢者側の言い分を聞くことができます。
「こっちもじつは気を使っている」
「何かしようとすると危ないからと制止されてしまう」
などなど、高齢者もじつは話したいことがたくさんあるのです。
しかし、高齢者の方は続けて言います。
「でも、しょうがないのよ。人間が一緒の屋根の下に要ればあたりまえのこと」
「不満はあっても頑張ってくれている。感謝の気持ちは、忘れちゃいけない」
お互いの立場に立って話を聞くことは人間関係の構築に役に立ちます。
相手の気持ちをくみ取れる力を持てば、良好な人間関係を保つことができます。
介護の仕事で得られる:家事のノウハウ
介護施設では、日常生活のケアが多いため洗濯や食事作りといった家事の業務もあります。
一見面倒くさい作業に思えますが、食事の味付けや洗濯物の干し方などを学ぶチャンスです。
すぐに作れる副菜は、結婚後も役立つレシピが多いため自分の家事スキルを上げることができます。
これは、逆のパターンもいえます。
自分の家事スキルを活かすこともできます。
食事作りが得意な介護士は、高齢者の方から「この味付けおいしいわ。どうやって作ったの?」と聞かれることもあります。
家事のスキルは、コミュニケーションツールにもなります。
介護の仕事で得られる:育児で役立つ手工芸
特にデイサービスやデイケアで行われる手工芸は子育て中のお母さんとには参考になるものばかりです。
季節によって行うカレンダー作りやつるし飾り、折り紙の作品は見栄えが良く自宅に飾れます。
しかし、材料費は限られているので高級な和紙やレース生地は使うことができません。
低コストで、見栄えが良い作品作りには知恵が必要です。
自宅で子育て中のお母さんたちは参考にすることができますね。
介護の仕事で得られる:家族の悩みを聞いてくれるスタッフ
介護現場で活躍するスタッフは年齢が幅広い場所がほとんどです。
上は60代、若手は10代のスタッフもいます。
それぞれのスタッフの世代によって向き合う悩みやストレスは違います。
仕事の休み時間では、自分の親の介護についてや、育児の悩みなどが話題に上がることもしばしば。
さまざまな世代で構成される介護士だからこそ、家族に悩みを聞いてくれる職場でもあります。
介護は、チームワークで成り立つ仕事です。
共に励まし合ったり、仕事以外の悩みを聞いてもらったりしながらチームの絆を深めていくことができるのです。
介護の仕事で得られる:「ありがとう」の大切さ
介護現場では、「ありがとう」という言葉に救われることが幾度となくあります。
何十年と介護士を続けているベテランでも、介護福祉士に資格をもったスタッフでも、時には「イラッ」と来ることがあります。
「イラッ」とする相手は、さまざまです。
同じ現場にいるスタッの場合もありますし、指示がなかなか理解できない認知症のご利用者様、頑固なご利用者様などの場合もあります。
実際に、ベテラン介護士が、認知症の方に対していつもより声かけが荒くなってしまうこともあります。
じつは、この苛立ちの根底としてメディアでは、介護士の人員不足や重労働などが取り上げられます。
しかし、なかなか改善されないのが現状です。
イライラしてしまうと笑顔がなくなってしまいます。
イライラしているとき、ご利用者様からかけられる「ありがとう」の言葉に気持ちを立て直すことができたという話はよくあります。
「ありがとう」の言葉に冷静さを取り戻すことができるのです。
「ありがとう」は誰かの気持ちをフッと軽くすることができる力があることを介護士は目の当たりにすることができる仕事なのです。
介護の仕事で得られる:ご利用者様たちの10年後を考える
先ほどもご紹介した通り、介護の仕事はやりがいと共にイライラすることが多い現場でもあります。
「とりあえず、毎日いつもと変わらない仕事をこなせばよい」
このような考えにたどり着く介護士は多いのではないでしょうか。
しかし、ここで介護士たちは気づかなければならないことがあるのです。
それは「今、自分の目の前にいるご利用者様は10年後に今と同じように元気でいる保証はない」ということです。
このご利用者様は10年後、今のように歩けているのだろうか。
10年後のご利用者様は、今のようにごはんを食べられる力が残っているのだろうか
そう思うことで、今のご利用者様たちの時間が、いかに貴重な時間かを思い知ることができるのです。
つらいだけじゃない!介護の仕事で得られる事は人生感を変える!? まとめ
今回、ご紹介した「つらいだけじゃない!介護の仕事で得られる事は人生感を変える!?」はいかがでしたか。
高齢者の方は、とにかく懐が大きく勉強になることが多いのです。
戦争など苦しい時代を耐え抜いた方だからこそ、得られる心の広さがあります。
介護の仕事を通して、高齢者の考え方や心の広さに触れる事で自分自身が変わっていく事があります。
それはあなた自身の今後の人間関係の作り方や、あなた自身の今後の人生を豊かにするパワーにも変わっていきます。