介護講師がズバリ語る!ケアマネを取ると現場以外の道にいける
ケアマネジャーの受験資格を取るためには、介護現場等の実務経験が5年以上必要になります。
しかし、介護福祉士の試験に比べると合格率は半分以下の20%となっています。
私の周りには介護福祉士の試験に一発合格した職員が何人もいますが、皆ケアマネジャーの試験では落ちています。
そう考えるとケアマネジャーは国家資格ではありませんが、介護福祉士に合格するよりも難しいかもしれません。
私は5年以上介護現場で働いていましたが、今までケアマネジャーの試験に合格した職員を2名しか見たことがありませんでした。
ケアマネジャーは介護支援計画等を作成する専門職であるため、資格を持っていないとケアマネジャー業務を行うことができません。
ケアマネジャーへの転職は、利用者の身体介護等を行う介護職と仕事内容が違うことから、介護現場以外の道に転身することになります。
今回はそんなケアマネジャーの仕事の魅力について紹介していきたいと思います。
ケアマネは福祉の別職種に転職するための切符です
ケアマネジャーを持っていると介護福祉士だけではできない仕事をすることができます。
ケアマネジャーが働いている一般的な職場は居宅介護支援事業所というケアマネジャー専門の仕事をする事業所になります。
ケアマネジャーは国家資格ではありませんが介護支援計画の専門知識を必要とするため、介護施設で働く介護福祉士よりも給料は上がります。
ケアマネジャーの平均給料はおよそ22万円になります。
ケアマネジャーとして働くと「介護職」から「介護支援専門員」に職種も変わるため、介護福祉士とは違った仕事を経験することができます。
ケアマネジャーは介護職とは違い身体介護をすることがないため、腰痛をもつ方や年配者の第二の新天地として有名な職種でもあります。
私が昔働いていた介護施設でも「私は腰痛をもっているため、将来的にも介護職を続けることが難しい」と話し、ケアマネジャーの取得を目指している介護職員がいました。
その方は見事ケアマネジャーの試験に合格しました。
そして、介護職を引退して現在は別の施設で専任ケアマネジャーとして働いています。
ケアマネジャーは、腰痛等で介護職ができなくなった時に選ぶことができる福祉職になります。
ケアマネジャーを持っていると、介護職としてのキャリアを落とすことなく、福祉業界で活躍することができます。
ケアマネはどんな転職をしてるの?
ケアマネジャーの働き方の一つとして介護施設の専属ケアマネジャーの仕事があります。専属ケアマネジャーは求人を見て転職をする方法と、もともと介護職員として働いていた方がケアマネジャー取得後に異動するという二つの方法があります。
後者であれば馴染みのある職場で働くことができますが、欠員がいないとなかなか異動することができません。
前者であれば比較的求人数も多いため資格を持っていれば転職することができます。
専属ケアマネジャーに転職をすれば確実に給料も上がりますが、職種が変わってしまい介護の仕事ができなくなってしまうことから、ケアマネジャーを取得しても転職をせずに介護職員としてずっと働いている方もいます。
もう一つの転職先として居宅介護支援事業所があります。
施設の専属ケアマネジャーとの大きな違いは、地域に住む利用者のお宅へ訪問することです。
始めは利用者の自宅を覚えるため慣れるまでは大変かもしれませんが、居宅介護支援事業所で働く知り合いのケアマネジャーはみんなイキイキとしており、誰もが口をそろえて「仕事が充実している」と答えます。
施設の専任ケアマネジャーも居宅介護支援事業所のケアマネジャーも、利用者の介護支援計画の作成をすることは変わりません。
ケアマネジャーの仕事に興味のある方は、試験勉強と合わせてぜひ居宅介護支援事業所と施設の専任ケアマネジャーについても勉強していただくことをおすすめします。
知りたい!ケアマネが新世界のチャレンジを始める方法
介護職からケアマネジャーへの転身は、居心地の良かった職場、共に仕事をしてきた仲間から「離れる勇気」が大切です。
この「職場から離れる勇気」を恐れてケアマネジャーへ転身しない方もたくさんいます。
これは進学先の高校を考える学生の心理と似ています。
進学先の選定は自分の将来を決めるため、「友達と~」とは言っていられません。
そのため友達から離れる勇気が必要になります。ケアマネジャーの転身も専門職となるため、「介護の仕事と~」とは言っていられません。
そのため、長年続けて愛着のある介護職から「離れる勇気」が必要になります。
この「勇気」を出せるかどうかがケアマネジャーに転身する一歩として大切なことだと思います。
あなたもぜひ介護職から「離れる勇気」を出して、ケアマネジャーという新世界を切り開いてみて下さい。
まとめ
私の周りにもケアマネジャーを取りたいと話す介護職の友達がいますが、ケアマネジャーの資格は取ろうと思ってもそう簡単に取れる資格ではありません。
20%という合格率の低さだけを見ても、介護福祉士の試験勉強よりがんばらないと合格が難しいことが分かります。
ですが、ケアマネジャーを持っていると福祉職への転職の可能性が広がります。
施設の専属ケアマネジャーや居宅介護支援事業所のケアマネジャーの他にも、ケアマネジャー受験対策講座の講師になることもできます。
また、私のようにケアマネジャーの仕事について記事を書く仕事をすることもできます。
ケアマネジャーはあなたを新しい福祉職の世界へ導いてくれる資格です。
あなたも新世界へはばたいてみませんか?