現役介護士が語る!介護をやってみようと思ったきっかけ
私は将来、障碍者や児童に関わる仕事に就きたいと思い、夜間の専門学校に通うついでに日中のアルバイトを探していました。
そこで、一番家に近所だった理由だけで特別養護老人ホームで介護士として働くことにしました。
両親からは排泄介助できるの?と心配されていましたが、それもやってみないとわからなと感じたため、特に深く考えずに働き始めました。
実際にお仕事をはじめてみると、意外と面白いと夢中になっていきました。
もともと接客が好きだったこともあり、毎日違う名前で呼ばれることや、去年戦争大変やったんやぞと話す入居者様との会話はとても私にとって新鮮で面白いと感じることができました。
実際の仕事自体はとても忙しく、今までのアルバイトのなかでも一番動き回りました。
決められたスケジュールに沿って、排泄介助や食事介助をしていかなければ家族と会う時間が減ったり、温かい食事を提供できなかったり、入居者様の身体に負担をかけてしまう恐れがあるからです。
最初はプレッシャーに感じていましたが、そのうち仕事を覚えていくと、どんどん入居者様の好きな食べ物、機嫌がよくなるかかわり方、尿漏れしないオムツの位置が分かってきます。
入居者様にあわせて対応方法をかえてできるだけ効率的に仕事をすすめていくことができました。
早めに予定の業務を終わらせると入居者様と楽しく会話やゲームをする時間ができるため、効率性を重視して仕事を進めていきました。
とてもつらかったのは夜勤です。私の施設では2名の夜勤体制で1フロア20名を一人で担当します。
もともと夜通し遊んだりする経験もなく、一人で何かあった時に自分が対応しないといけないという緊張感、朝時間通りに全員起こせるのかとても不安がありました。
仮眠できる時間はあるものの、日によっては夜中に起きてこられる方や、ベッドから落ちてしまう場合があるので、夕方16時30分から次の日の朝9時30分まで起きていることがほとんどでした。
3か月ぐらい、月3回先輩と一緒に夜勤をさせてもらうことで、業務は一人でこなせるようにはなりとても嬉しかったことを覚えています。
夜勤後は毎回近所の銭湯に通いお風呂につかりながら、無事今日も1日が終わったと達成感を感じていました。
おかげで人生の中で一番痩せて筋肉がつきました。
私は、特に深く考えずに近くの介護施設で働きましたが、介護施設で働きたいと思っている方は、事前に見学したり人材会社に施設の情報や雰囲気を教えてもらうのが一番だと思います。
私自身、介護が楽しいと思えたのは、介護を楽しんでいた先輩方の存在が大きいと感じるからです。
実際、信頼している先輩が施設長と揉め仕事を辞めさせられてしまい、その影響で3名の先輩が会社を辞めました。
その後職場の雰囲気はがらっと変わり、一緒に働く職員にストレスを感じることが増えました。
「介護は好きだけど職員の人間関係がちょっと・・」という話はよく聞きます。
職場の雰囲気、環境特に一緒に働く人を事前に確認することで介護を楽しみましょう!