新人介護職がよく注意されることは?介護講師が解説
新人介護スタッフはどんなことに注意して働けばいいのかが分からず、必ずと言っていいほど同じ内容の注意をされます。
仕事を覚えることに障害があるとそれだけ順応する時間も遅くなるでしょう。
しかし、未経験者でも新人職員がよく注意されることを把握すればそれだけ仕事を覚える効率も早くなります。
そして結果的には注意されることが少なく独り立ちができるのです。
今回はこれから介護就職を考える方へ、新人職員が就職後によく注意されることをご紹介します。
必ず役立つ内容なのでぜひ最後までお読み下さい。
新人介護職は介護業界の言葉が通じない
新人介護職の多くは介護業界の言葉が通じません。
その理由はただ一つ。就職前にきちんと勉強しないからです。
介護スタッフは初任者研修を取ったから終わりではありません。
専門的な知識、技術を持った専門職であることを忘れないで下さい。
そのため、仕事中はもちろん業界用語が次々に飛び交います。
それをいちいち先輩に確認しているようでは仕事が円滑に進みません。
そのため、新人職員はよく「早く専門用語を覚えて」と注意をされるのです。
初任者研修を持っていればある程度の専門用語はテキストに載っていますが、無資格者は介護の専門用語をネットなどで調べる必要があります。
手間かもしれませんが専門職としてやっていくためには必須条件になるため、必ず専門用語を覚えるようにしましょう。
一度覚えてしまえば毎日仕事で聞くためすぐに使い慣れてしまいます。
専門用語は「就職後」でなく「就職前」に覚えておくと、余計な注意を受けるだけでなく仕事も円滑に覚えられるでしょう。
一つの仕事に集中して利用者の見守りが行えない
これも未経験者に特に多いことです。介護現場を知らないため、利用者の見守りと言われても困惑してしまいますが見守りは利用者の事故を防ぐためにとても大切なことです。
介護事故のほとんどは職員の見守り不足と言ってもいいでしょう。
新人職員は先輩職員から「見守りが大事」と言われても自分の仕事に精一杯になってしまいほとんどの人がおろそかにしてしまいます。
せっかく仕事を覚えても利用者の見守り不足で事故を起こしていたら何の意味もありません。
どんな時でもフロアの利用者に意識を向けることが大切です。特に目を離すと転倒したりトラブルが起こる利用者に関しては常に目を配るようにしましょう。
利用者の個別対応ができない
新人職員ははっきりいって柔軟性がありません一つの仕事、一つの方法にとらわれがちで利用者の個別対応ができないのも特徴です。
利用者の個別対応とは個人の特性(身体機能や性格、生まれ育った生活環境など)に合わせた対応、介護を行うことです。
介護業界は知識、技術を覚えればすべてよしの世界ではありません。
人間相手の仕事ということを忘れてないで下さい。どんなに素晴らしい知識、技術を持っていても介護を受ける利用者から受け入れられなければ介護は成り立ちません。
利用者ごとの特性に合わせた対応を覚えることが一番大切です。
これができないと先輩から「仕事ができない」と思われ必ず注意されるため気を付けましょう。
利用者の特性を知るコツはコミュニケーションと情報収集をマメに行うことです。
少しでも早く利用者の特性を知って働きやすい環境を手にしましょう。
まとめ
新人介護スタッフがよく注意されることはすべて介護業界の専門知識です。
あなたも何もせずにこのまま介護就職をすれば高い確率で注意されるでしょう。
ですが今回ご紹介した内容に気を付ければ効率良く仕事を覚えるだけでなく、早く独り立ちすることもできます。
ぜひあなたも介護知識を増やし、注意の少ない新人スタッフになりましょう。