人には聞けない排泄介護の悩み、介護講師が解説するよ!
排泄介護は便や尿を目にすることから臭いや衛生面を気にする方が多くいます。
普通に処理ができればいいですが、状況によっては下痢であったり大量に出て衣服に汚すこともあるでしょう。
しかし、排泄介護は心得さえあればどんな状況でも苦にせず自信を持って介護をすることができます。
多くの未経験者は排泄介護の心得を知ることで排泄介護の悩みを乗り越えてきました。
今回は介護未経験者へ、人には聞けない排泄介護の悩みを介護講師がお伝えします。
これであなたも排泄介護の不安がなくなるでしょう!
排泄介護の臭いは気にならない?
未経験者は排泄介護の臭いを気にする方が多いですが、正直始めは誰もが気になります。
私も就職したばかりの頃は排泄物の臭いが気になりました。
周りの介護スタッフは気にする様子もなく黙々と排泄介護をしていたのが不思議でたまりませんでした。
ですが、不思議なことに2~3日すると排泄物の臭いが気にならなくなったのです。
気にならなくなったというより、慣れたことで排泄物の臭いを気にしなくなったのです。
排泄物の臭いがなくなることはありませんが、臭いに慣れることで気にならなくなるのは本当です。
私の周りの介護スタッフも排泄物の臭いが合わなくて退職した方は一人もいません。
そのため、排泄物の臭いは慣れれば問題ないため心配する必要はありません。
毎日仕事をしていれば誰でも自然と慣れてしまいます。
未経験者の中には排泄時にマスクを着用したいという方もいますが気になる方は着用しても大丈夫です。
ただ本当に排泄物の臭いはすぐに慣れてしまうため、そこまで気にする必要はありません。
始めから排泄物の臭いが気にならない方はいませんが、排泄物の臭いは時間が解決してくれるため安心して下さい。
排泄介護で衣服を汚さないか心配
排泄介護はどこの介護サービスでも衛生面を考えて「予防着」という排泄専用のエプロンを着用しています。普通のエプロンを使用している所もあれば、かっぽう着を使用している所もあります。
予防着を着用することで制服を汚す心配がないため安心して排泄介護ができるのです。
万が一予防着が汚れたとしても代用があるため心配入りません。制服も同様です。
また、仕事で使う予防着や制服の洗濯は職場で行っているため自宅に持ち帰る必要はありません。
訪問介護は直行直帰なので別ですが、基本的に介護スタッフは職場で制服に着替えるため仕事で使用する衣類はすべて職場で洗濯しています。
そのため汚れの心配はないので安心して下さい。
手に排泄物の臭いは残らないの?
おむつ交換を行うと手に便の臭いが残らないか心配する方もいます。
おむつ交換は衛生面や感染面を考慮して使い捨て手袋を着用するため直接手に臭いが残る心配はほとんどありません。ただ、状況によっては便が多量に出て何度もお尻を拭くことがあるため手を洗っても臭いが少しだけしみついてしまう可能性があります。
ですが何度か手を洗っているうちに臭いがなくなるため安心して下さい。
私も何度も手に便の臭いがしみついたことがありましたが、何回か手を洗っているうちに臭いが消えてしまいました。
直接便に触れるわけではないため問題はありませんが、どうしても気になる方は帰宅後に香りのあるハンドクリームや香水を付けて気を紛らわすようにしましょう。
私も初めて手に便の臭いが残った時は「早く消えないだろうか」とずっと不安でしたが、何度か経験をするうちに「いつか消えるだろう」と気にしなくなりました。
排泄物の臭いと同じく手にしみついてしまった便の臭いも時間と共に慣れてくるものなので安心して下さい。
おむつ交換で衣服が汚れた時はどうすればいいの?
おむつ交換時は状況によって衣服を汚してしまうことがあります。
例えば交換中に下痢が流れ出てしまいズボンに付いてしまうこともあります。
また、汚れたおむつを捨てる際に便が流れ出て衣服を汚すこともあります。
私も気が付いたらズボンの裾に便が付着していたことが何度もありました。
おむつ交換で衣服を汚してしまった場合は衛生面を考えてすぐに着替えるようにしましょう。
例え少量だったとしても利用者や家族が見れば気持ちのいいものではありません。
介護スタッフは一人2~3着制服が貸与されます。
便で汚してしまった場合は新しい制服に着替えるようにしましょう。
間に合わない場合は予備の制服もあるため、上司に確認して必ず着替えるようにしましょう。
おむつ交換で便が多い時きちんと介護できるか心配
未経験者は多量の便が出た時のおむつ交換に不安を持つ方が多くいます。私も新人の時は「もし多量に便が出たらどうしよう」と常に不安を抱えていました。
介護スタッフのおむつ交換は未経験の場合、慣れるまで先輩と一緒に行うためこの時にやり方を覚えてしまうことが大切です。
ですが、いざ独り立ちをした時、おむつ交換で多量の便が出ていると頭の中が混乱してしまうでしょう。
私も独り立ちして初めて多量の便が出たおむつ交換をした時は10分以上時間がかかってしまい、それだけでおむつ交換が終わってしまいました。
色んな新人職員を見てきましたが独り立ちした後の初めてのおむつ交換は誰でも時間がかかります。
ですが、回数を積んでいくうちに必ず効率良く交換できるようになるため安心して下さい。
私もあんなに時間がかかっていたことがウソのようにできるようになりました。
もし自信がない場合は他のスタッフを呼んで二人で行う方法もあります。
一人では時間のかかることでも二人で行うことによって短時間で終わってしまうこともあるのです。
私や周りの職員も一人で大変な時はいつも他のスタッフを呼んでいました。
そうやって一人では大変なことも周りと協力して進めていくことが負担を減らすために大切なのです。
まとめ
未経験者は介護スタッフになる時に一番排泄介護の心配をします。
排泄介護は臭いや排泄物を直接見るため誰でも少なからず抵抗があります。
ですが、排泄介護の不安は始めの数日だけです。
毎日行う仕事であるためどんな未経験者でも必ず慣れます!私は今まで色んな新人職員を見てきましたが排泄介護の悩みは一度も聞いたことがありません。
そのため、あなたが思うほど排泄介護の心配はないでしょう。
例え独り立ち後に多量の便が出て交換に時間がかかったとしても、それもあなたの経験になります。
そこから色んな反省をして学んで、そして成長していけばいいのです。
排泄介護は基本にそって丁寧に行えば必ず上達します。経験を積むことで必ず不安は消え去るので安心して介護スタッフを目指して下さい!