介護の仕事では人間関係トラブルが多発!実例から対処法を解説します
介護の仕事って、人間相手の仕事ゆえのつらさがありますよね?
職員同士のトラブルはもちろん、利用者、利用者家族とのトラブルなど特に利用者の家族とのトラブルは他企業のクレームとはまた違ったつらさがあります。
しかも、女性の多い職種で、職員同士のトラブルもありがちです。
しかし、この記事を読んでトラブル回避、または既にトラブルに巻き込まれている最中の方への突破口になればいいなと思います。
つらさを乗り切る工夫、私がやっている事
仕事のつらさを乗り切るのは大変ですよね?特に認知症の利用者からの暴言の中には心に響く暴言もあります。
実は私も利用者から暴言を言われたことがあります。
私の例では「働き盛りの男がこんな女でも出来る仕事してやがる」「人のオムツみて金貰えるんだからいい身分だねぇ」等です。
全てが認知症の利用者から発せられた言葉ではありません。
中には記憶力もしっかりしていて、シルバーカーを押して歩けるような利用者からの言葉もあります。
こういう発言を受けた際、それをつらい、傷つくと思い気に病んでしまう人は「優しい人」です。
私は「あくまで仕事」と思いやり過ごしています。冷たい言い方ではありますが、彼らは家族ではありません。
終業時刻になれば関係のない「他人」となります。
肉親の介護ではそうはいきませんが、仕事での介護は勤務時間のみの関係性になります。
仕事中であってもほかの職員に「ちょっと私だと拒否が強いから行ってみてくれる?」と他人に任せることも可能です。
介護の仕事をしていて、このような理由で退職してしまう方を何人も見てきましたがそれはとてももったいないと感じます。
介助の際に愛情を持つことは大事ですが、感情移入しすぎてはいけません。その施設から退職してしまえば他人となる人です。
人間相手の職業(介護士、保育士)などは感情移入のし過ぎで仕事が円滑に進まなくなる恐れがあるので、割り切って対応しましょう。
利用者の家族もまた同じです。
利用者の家族は自分の肉親を預けているわけですので、当然ピリピリしています。
中には「お袋がトイレに行きたいって言ってるんだから行かせればいいだろ!」と怒鳴る家族もいらっしゃいます。
しかし、その利用者は5分おきに「トイレ」と言う方で、いざトイレに行ってみても一滴も出ないことがほとんど。という利用者ならどうでしょうか?
それにあなたは対応しきれないと思います。
他にも利用者がいるからです。
その利用者一人を一日中見て居られる環境であれば問題はありませんが、介護施設では何十人と利用者がいる中で、その利用者だけ特別扱いするわけにはいきません。
そういった理由を考え、何事も「深く考えすぎない」ことが利用者、利用者の家族とのトラブルの対処法です。
何も対処になってないじゃないか!と思う方もいるかもしれませんが、これ以上の対処はないのです。
深く考え、気にしてしまうからつらくなる。
終業後、休日もそのことで頭がいっぱいでは休まりませんよね?
目次
しかし、職員同士のトラブルでは考えないと改善できません。
職員同士のトラブルの場合はとことん考えて下さい。
考えるといっても、ネガティブな方向にではありません。
なぜ私にあのような事を言ったのか?をよく考え、自分の行動に対しての発言であればまずそれを変えてみて下さい。
それでも改善しない場合聞いてください。
ほかの人にではありません。
その人本人に「私の何に対しての発言なのか?」と。
職員のトラブルというものは「気が弱い人、おとなしい人」がターゲットになりやすいです。
相手の職員もまさか直接聞いてくるとは考えていないでしょう。
それでも改善しない場合は上司に相談しましょう。
真っ先に上司に相談でもいいのですが、もしかしたら自分だけでも解決できるかもしれません。
上司に相談し、実名で名前を上げ、現在のトラブルの内容を伝えて改善を図ってください。
転職も一つの手
そうあって欲しくはないのですが、それでも解決が望めない場合は別の施設へ転職しましょう!
現職場が介護老人保健施設の場合
老健→特養、グループホーム等に転職するとか。
職場を変えることで、雰囲気も、職員の環境も大幅に変わり働きやすくなる可能性が高いです。
また、あなたは未経験者ではなく経験者ですので優遇されやすいと思います。
介護現場で私が見た「イジメ」 退職してしまった人、乗り切れた人
今まであちこちの施設で働いてきた中で見てきた「イジメ」について例を挙げます。
フィリピン人の方(女性)が同じフロアの職員から毎日大きな声で「○○さん!これはこうって何回言ったらわかるの!?」と他の職員はもちろん、利用者や来訪している家族にまで丸聞こえな声量で注意をされている。
これは完全にパワハラですね。ただ、賢いことにこの被害者は上司に相談し、加害者を他部署へ異動させる事ができ、かつて被害者だった彼女はその後平穏に働く事が出来ています。
他部署から異動してきた若くおとなしい男性は毎日のように「何言ってるか聞こえないよ!」「よく仕事が続けてられるね!」等の発言を浴びせられてました。
一度その男性に「大丈夫?上司に相談してみた?一緒に相談する?」と声をかけた事がありましたが、「いいんです。大事にしたくないので」と言っていました。
彼は数週間後、退職をしてしまいました。
これは気が弱く、おとなしい人に当てはまる内容ですね。
若い女性にわざといろんな仕事を押し付け、「まだ終わらないの?時間に間に合わないよ!」「ねぇ!聞いてるんですか?」等
高圧的に接触し、ストレスを与えていました。
この女性は自ら上司に持ち寄り、他部署へ異動しました。
相手をではなく自分が異動する形ですね。
・40代後半頃の男性は何か作業をするたびにわざと見える場所でひそひそと話されていました。
この男性は数日耐えた後、本人たちに「私が何かおかしな事をしたでしょうか?もしそうなら教えてください。改善したいので」
と発言し加害者たちは「ううん!○○さんの話じゃないのよ」と言い離れて行きました。
たまたま現場を見ていた上司がその場で加害者たちを注意し、それからこの男性への嫌がらせはなくなりました。
さすが大人の対応!といった感じですね。
当時私は高校卒業したての18歳でしたので、この男性がとても素晴らしく感じました。
以上の4人が私がいままで働いてきた中で見てきた実際にあったイジメと、その方々のその後です。
やはり何か行動を起こせば改善は期待できます。
現在の職員同士のトラブルでお困りの方はぜひ一度行動を起こしてみてはいかがでしょう。
職員同士のイジメは見ていて気持ちの悪いものです。
同じ施設で働く仲間同士、上手に向き合っていきたいですね。
最後に、つらさを克服するには
つらさを克服するには我慢していてはいけません。
行動し、他人に頼ってください。一人では無理でも道は見えてきます。
必ず助けの手はあります。あきらめず、めげずに一緒にがんばりましょう!