介護職への転職者に聞きました!介護を続けられた理由とは?
介護の仕事をやってみようと思う人は、時代が進むに連れ多くなってきています。
ですが、介護の仕事があまりにも想像と違いすぎたという方、これもまた多いのが現状です。
どうしても辛くなった時、辞めずに乗り越えられたその理由を聞いてみました。
こんな時介護を辞めたいと思った!だけど続けられた
アンケート方式である介護施設(夜勤有)に問い合わせた結果があります。
※概ね全体表の20%を基準に掲載してあります。
テーマ:辞めたいと思ったけど乗り切れた!その理由は?
・先輩からの叱責が高齢者の笑顔で消えた
前日に自分のミスで先輩より叱責を受けたそうです。当然、当たり所もなく辞めようと考えてその日は帰ったそうです。
しかし翌日朝の前日ミスを与えてしまった入所者からの「おはよう」の一言で、自分の器の小ささを思い知った。そして暖かさを感じたとの事でした。
・業務の忙しさに耐え切れなくなったが、帰りの先輩からの一言で
介護施設はどこも「忙しい」というのは当たり前です。
その忙しさから「同じ給料でも他にもっと楽なところがあるのでは」と辞める決意が固まったようです。
それから辞表提出までの期間に、「あなたがやる事は目の前の『仕事』かもしれないけど、それを糧に今日も生きていられる人がいる」と先輩から一言。
次の日から忙しさを「普通、若しくは特別な仕事」と、仕事の見方が変わったそうです。介護という仕事の本来の意義を取り戻したというケースです。
介護の仕事は「本当は何か」を考えてみる
仕事が忙しい、これは介護だけでなく日本人としての特性かもしれません。
そう考えると職種で見た時、介護という仕事は本来何か?を考えてみてください。
オムツを替える事、食事を食べさせる事、色々頭に浮かぶかもしれません。
でもその思い浮かんでいる事だけではありません。
何かを援助する時、それに付随する一連の動作があるはずです。
その全てが「介護」とは考えられないでしょうか?
介護をする人がいて、施設入所者等の高齢者は「生きる」事を営める訳です。
これは普通に生きている人からすると、気付かない事でもあります。
手を借りずに生きていける人間からすると、想像も付かない内容ですから。
話す事、車椅子を押す事、援助する事、後片付けする事、その全てのどれを取っても介護を必要とする人は本来の生活が出来ない訳です。
すると仕事が忙しい事を考えた時、実は雑務で忙しかったりするのもあったりします。「余計な仕事」と。
でも「その全ての業務」が生きる事に重要な援助とであるから、介護の仕事においてそのほぼ全てに「余計な仕事」は無いのかもしれません。
少しこじつけ的で宗教的かもしれませんが、考え方で仕事の見方は変わってきます。
でも変える必要があると介護の仕事では言えます。
現在の介護状況を考えると、需要と供給が追い付いていない事は明白であり、さらに悪化の一途をたどっています。
世の中が必要としている介護従事者だからこそ、これだけ世の中の目が向けられる時代であると言えるでしょう。
このままでは介護の未来は絶望的なのかもしれません。今介護している人、そしてこれから介護している人がこれからの日本を救うとまで筆者は思います。
そう考えると、介護ってしてみたくなりませんか???
介護職を続けるコツとは?
介護職をこれから始めたい人、そして始めたけど何となく上手くいってないような方はいませんでしょうか?
意外と簡単に始められる介護という仕事だけど、やってみると難しい。そんな介護職について「続けるコツ」をご紹介します。
介護職への転職者が思う介護という仕事像
何も介護の仕事が他に比べて特別という訳ではありません。介護という仕事が本当に認知されてきて、その仕事自体も割と一般的になってきました。
そして「介護職への転職を考える人」も結構いらっしゃいます。
その時の動機は割と普通なものなのですが、そのまま普通に仕事を始めれば良いのだけれど、なんだか小難しく考えてしまう方が多いようです。
介護の仕事は確かに他のサービス業とは少し一線を画したような、特殊な仕事感は多くあります。
しかし認知されてきたからこそ、他の仕事と区別されることも特別視されることも必要ないと思います。
ですから、せっかく生まれた介護への興味から生業への気持ちを無駄にしないために、転職して介護をしようと考える人は「始める前からあんまり考えない」でいてほしく思います。
介護求人にある「簡単、誰にでも始められる」というフレーズ
求人票の仕事詳細欄にこのように書いてある事業所は多く、また雇用側としても実際に人を集めたい事から書くという傾向があります。
じゃあこのフレーズが「嘘」なのか?そこが気になりますよね。
経験者から言わせてもらうと「本当」と信じてもらっても差支えありません。
でも残る「やっていけるか不安、続けるコツ」を話すならば、筆者の介護経験者となる前の仕事を少しご紹介します。
筆者は介護の業界に入る前、電子部品設計から工場勤務、レンタカー屋のバイトまで色々と経験してきました。
その「完全に異業種」であった人間が介護を初めて早9年、何となくですが前に進んでいます。
筆者自身もこの「簡単に始められる」という言葉を信じなかった訳ではなく、反面すがるような気持ちでスタートしたものです。
あまり良くない言い方かもしれませんが、仕事自体は単純かつ簡単なのかもしれません。
では介護とは何か?そこに「会話」が生まれる訳です。
長く続けるコツとして「よく話す」ことも一つといえます。
人と人が関わりあう時、実は「相手がブラックボックス」では不安しか残らずその後の関係もうまくいくはずはありません。
全てさらけ出す必要はありませんが、技術を持っていくらプロであってもその風体が取っつきにくいようであれば、これも長くは続きません。
やはり介護には人柄とか雰囲気みたいなものが必須であるといえます。
でもこれは介護をやっていくうえで、「自然と備わっていくもの」でもありますから、心配する必要もありません。
介護を長く続けるコツ(独自)
経験者が集まってわざわざこのテーマを話しするものでもありませんが、言われてみると「結果として」分かったものをお話しします。
- ・「介護=重いもの」と捉えない
- ・形から入らない
- ・重労働はあるが、適材適所で現場は回る(出来ない事を無理にさせて結果ケガに繋がるから)
- ・会話をする(会話とは一方的ではなく話すことのキャッチボール)
- ・知識は不要ではないが、最重要ではない
- ・まずは人当り
この6つが続くと、結果として介護の仕事も長くなっていく気がします。
介護人材の不足は、今後も見込まれており現在既に社会問題化していると言える状況にあります。
長く続けたいと思う働き手と同時に、「長く続けて欲しいと考える雇用側」が殆どです。
人材の育成然り、介護離職者の歯止めは社会問題といってもいい状況です。中には、人材が揃わず事業所自体を閉鎖というケースもあります。
仕事が無くて困っている方と同じように、介護を受けられなくて困っている人も沢山います。
雇用条件等を含め、多くの要因で介護の仕事から離れる人も多い中、せっかくやるなら介護業界全体のために長く続ける事をお勧めします。
やればやる程面白い仕事です。