30代40代子育てが一段落したあなたに!介護職は面白いですよ
あなたは介護ってどんなイメージをお持ちですか?きたない?くさい?きつい?まさに“3K”でなお且つお給料も安い・・・そんなイメージをお持ちですよね。
確かにそれはそのままずばりで、正直その通りだと思うんです。
でも私はあるきっかけがあって、今介護のお仕事をさせていただいています。
あるきっかけはとても辛い事でしたが、今ではこのお仕事に結び付けてくれた事にむしろ感謝をしているんです。
私の体験が是非あなたと素晴らしい介護のお仕事とを結びつける架け橋となればいいなと思い書きました(^^)
身内が認知症で要介護に 介護求人を探し出す
あるきっかけについてですが、それは身内の認知症でした。
15年ほど前ですかね。同居していた私の義理の父が、急に認知症を患って要介護がついてしまったんです。
ある日急に警察の方から連絡が来て、お父さんが10キロも離れた隣町の森にいたとまさかの連絡がありました。
今世間をにぎわせているようなことが本当に起きたんです。
びっくりしましたよ。
義理の父は言葉は少ないけど、すごく優しい人で、旦那や義理のお母さんとケンカをしても必ず後から私のところに来て、肩をポンとたたいてくれました。
何も言わず。
だからそんなお父さんが要介護になってしまっても私は他の人に介護を任せようとかは全く思わなかったです。
今度は私が恩返しを・・・しかし父は、認知症がきっかけに転倒や骨折で足腰も弱まり、さらにはどんどん認知症状も悪化し、数年後には完全に寝たきり。要介護5になってしまいました。
もう会話もできませんが、そんな時1度だけ、おむつを替えてあげた時に、何年振りかに肩をポンと叩いてくれました。
認知症だから、どんな意味があったのかは分かりません。
でも私は涙が出ました。
それから数カ月後、父はなくなりましたが、あの時の感動はずっと残ってて、大事な人をお世話することの素晴らしさをかみしめていました。
父がなくなり数か月、介護もなくなり楽にはなりましたが、なにか気持ちのポッカリ空いた状態でした。
そんなとき、介護の会社の求人をたまたま見かけたのです。
やってみてわかった!介護の仕事っておもしろい!
無意識に私はその介護の会社をメモしておきました。
お父さんの介護は、やっぱり簡単なものではなく、目に見えてうれしかったことなんてその1回の肩ポンくらいしか本当になくて、それを自分が他人のお世話なんかできるだろうか・・・そんなように思ってました。
おむつを換えるときにお父さんに蹴られたこと、動かすたびに腰が痛み、常にコルセットが必要になってしまったこと、家の中でのお父さんの排せつ物を片づけているとき、そんな色んな辛さを旦那は少しもわかってくれなかったこと。
でも、色々考えた結果、その求人に応募してみようと決心しました。
それらたくさんのつらい経験や気持ちよりもお父さんの1回の肩ポンのうれしさの方が何倍も勝っていたからです。
あの時の気持ちが、応募の決め手となったのでした。
再び感動を味わいたい!新規介護付き有料老人ホームへの入社
求人は、市内の大手有料老人ホームの介護スタッフ募集でした。
ゆくゆく介護福祉士やケアマネジャーへのステップアップもサポートしてくれる社員に優しい会社で、思っていたよりも?しっかりとした企業だなと思ったのが第一印象。
介護施設ってなんか小さい法人がやっていて閉鎖的なあまりいいイメージを持てなかったりしませんか?私はそんな風に思ってました。でも実際は本社がしっかりあって、スーツの人事担当者さんもいて、ほんとうにきちんとしたところだなぁと思いました。
後日晴れて入社が決まりました。
今回はオープニングスタッフ募集だったので、施設の体制づくりや入居者様集め、備品の管理やなんやらでオープンするころには施設長始め、スタッフ全員固い結束ができていました。
このメンバーで、必ず素晴らしい施設を作っていこう!そんな雰囲気があったのもオープニングの魅力ですね。
もうひとつの魅力、それは入居者さんと最初からかかわれること。
みんなで苦労して入居者さんを集め、ご家族とも色々お話しをして希望も聞きました。
そうやって自分たちが苦労して集めた?と言ったら言葉は悪いかもしれませんが、そういった人たちを最初から見られたというのは何物にも代え難い経験となりました。
まとめ
もう入社して今では10年位になりますが、あの時私たちと一緒に施設生活を始めた利用者さんたちもすでに数人になり、たくさんの方々をお見送りしてきました。
利用者さんたちにはたくさん感謝していただきましたしまた、たくさん怒られもしました(笑)その全てが私を育ててくれ、今では介護福祉士、介護支援専門員と資格を取り、ケアマネとして副施設長の任務をさせていただいています。
当時よりもどうしても現場に出る機会は減ってしまったのが残念ではあるんですが、本質は同じです。
その方らしく生活していただくにはどうしたらいいのか。
これを今度は管理者、ケアマネからしかできないアプローチをするだけです。
きっかけはお父さんの介護でしたが、今ではこのお仕事が楽しくて仕方ありません。
日々、たくさんの利用者さんの笑顔に囲まれながら、たまに人生の大先輩からお叱りを受け、毎日楽しくお仕事をさせていただいております。
皆さんと一緒に働けるのを楽しみにしていますね。