未経験者に多い介護事故について 介護講師が解説するよ!
未経験者は介護現場での仕事に慣れていないため必ずと言っていいほど就職後に介護事故を経験します。
どんなに介護知識や技術を学んでも「介護現場」だけは介護スクールで経験できるものではないためどうしようもありません。
しかし、未経験者も介護現場の事故を知ることで事前に防ぐことができます。
私の周りでも介護事故の実情を学んでいる未経験者は事故の確率もグンと減っています。
今回はこれから介護就職を考える未経験者へ、未経験者に多い介護事故についてご紹介します。
あなたもこの記事を読めば介護事故ゼロも夢ではありません。
未経験者は見守り不足による転倒事故が多い
未経験者に一番多い介護事故は見守り不足による転倒事故です。
介護スタッフはただ利用者の身体介護をしていればいいものではありません。
利用者がケガをしないように常にフロア全体を見守りする必要があります。
あなたが他の利用者と話している時も利用者介護をしている時も、あなたの後ろで利用者が危ないことになっているかもしれません。
特に認知症利用者は危険認識が少ないため目を離すと歩けないのに歩き出そうとしたり近くのティッシュや花などを食べてしまうこともあります。
そのため、あなたが目を離した隙にいつ転倒事故を起こしてもおかしくない状況なのです。
始めは仕事に慣れるのに精一杯かもしれませんがどんな時でも周りの状況が見られるように注意していくことが大切です。
何をしている時も常に周囲へアンテナを張って仕事をするようにしましょう。
未経験者は食事の配り間違いが多い
介護未経験者はまだ利用者の名前をしっかり覚えていないために食事の配り間違いをすることが多くあります。
介護サービスによっては食事テーブルに利用者の名前が記載してあることがあるためよく確認してから配るようにしましょう。
また、不安な場合はスタッフに復唱して確認することも大切です。
そうすれば間違える可能性も減るでしょう。
さらに、配膳する際「○○さん」と声を掛けて確認する方法もあります。
もし違えば「私じゃないよ」と答えてくれますし、他の利用者が「違うよ」と教えてくれることもあるでしょう。
私も色んな介護サービスへボランティアに行っていましたが、配膳時に利用者の名前を声に出すことで違う場合に本人や周囲が何かしらの反応をしてくれました。
声に出すのは少し恥ずかしいかもしれませんがそれで配膳を間違えないと思えば安心できます。
まだ利用者の名前と顔を覚えきれていない時に配膳する時はぜひ利用者の名前を呼んで確認しながら配膳するようにしましょう。
未経験者は移動介護の外傷事故が多い
未経験者はどんなに介護資格を持っていても実際に介護現場で移動介護を行っていないため外傷事故を多く引き起こしてしまいます。
例え気を付けて移動介護を行っていたとしても介護後に足や手が出血していたという話はよくあります。
私も新人時代はそうでしたし周りの新人スタッフも移動時に外傷事故をよく起こしていました。
事故を起こすと利用者にも迷惑を掛けてしまうためできるだけ起こしたくないものです。
外傷事故をなくすためには先輩の介護の様子を注意深く見学し、いざ自分が行う時になったら先輩に確認してもらうことが大切です。
先輩に介護のアドバイスをもらうことで具体的に気を付けることが分かるため介護事故を予防することができます。
利用者の状態や特性、環境は十人十色です。移動介護で事故を起こさないためには基礎知識に加えて現場知識も習得して応用していくことが大切です。
未経験者に多い介護事故について 介護講師が解説するよ! まとめ
未経験者に多い介護事故として見守り不足による転倒、食事の誤配膳、移動介護の外傷事故が多いのが特徴です。
どれも先輩に確認しながら意識的に気を付けていくことで改善することができます。
あなたもぜひ介護事故ゼロを目指していきましょう。