介護業界で2回転職した私の転職体験談
私は介護業界で2回転職しています。
今、介護業界に転職しようかと迷っている人に向けて、私の介護職への転職体験談をお話しします。
介護をしていることで起きるジレンマとは?
現在私は、居宅サービス系のショートステイの介護員兼生活相談員として仕事をしています。
専門学校を卒業し、身体障がい者系施設を経験し、高齢者系サービスの仕事に就くことになりました。
身体障がい者施設では生活支援員として、介護全般を行いました。
利用者は交通事故での後遺症がある方、脳性麻痺、糖尿病にて四肢に何かの障害がある方でしたが、比較的認知症等は皆さんなく、高齢者の施設より利用者の意見や主張が強いなと感じたのが印象です。
20~60歳くらいが中心で、しっかりと信頼関係を築いていかなければ、怒ったり、この人には介護してほしくないから変えてほしい等の訴えが多い印象です。
私は20代でこの仕事に就きましたが、同じくらいの年齢の方が交通事故にて首から下が動かない、その他の疾病にて四肢に障害があったりと、言い方が適正かわかりませんが頭がしっかりしています。
その中で利用者は自分の障害と向かい合いながら生活しているところでかなりシビアな空間なのも確かでいかに自分がその中で溶け込んでいくかが、働くうえでのポイントですと先輩職員には言われています。
仕事ですから淡々と、業務をこなす方が多い中私は専門学校で福祉系の学科を卒業したものですから、変なプライドや介護は使用者にしっかり向き合って支援すると授業で学んだ通りの介護を実践したかったのです。
しかし、時間の中で業務をこなす中で淡々と仕事をこなす先輩を見て、すごい仕事ができる人だなと感じてしまったことがあります。
初心忘れるべからずとはこのことで、いつしか私の仕事スタイルは時間内に業務をこなす人間になっていたことに気が付くこともなく時間が過ぎていました。
ある日のことでした。
専門学校卒業後、できるだけ寄り添っていこうと思いながら担当していた利用者がいました。
担当から外れて1年くらいたっていたのでしたが、私の名前を言って久しぶりに食事介助に来てほしい。とのことでした。
この方は交通事故で頚損があり、首から下が麻痺しており、部屋で食事をとっている方です。
そして先輩職員から言われるがままに、食事介助に行きました。何か不快なことをしたのかと思いながらお部屋に向かうととても笑顔で待っていました。「おー久しぶりだな」「お前が西棟に移ってからなかなか来ないからよ」等雑談をしながら食事を介助しているとふと利用者が語ります。
「俺みたいに食事が時間かかる人いるだろ?最近他の奴が食事介助に来るがある程度食べさるとすぐに下膳してゆっくり飯もくえないんだよ。
お前みたいに、配膳されて細かくメニューを教えてくれて、おかずとご飯をバランスよく食べさせてくれたり、少しぐらいのわがままも聞いてくれない人が多くてこまったんだわ。」と言われました。
そこで私が思ったのが、どこまで寄り添えばいいとかの答えはないが時間内で淡々とこなしていくだけはなく少しでも寄り添っていく姿勢が必要なんだと感じました。
介護の仕事っていうのは、1日、2日やっただけでは全然わかりません。
私自身、3年過ぎたあたりから、やっといろんな事が見えるようになってきました。
はじめは介護って何っていう感じで、とりあえず雑務のバイトに来ているような感じで仕事をしていましたが、今は積極的に仕事ができるようになってきました。
介護の仕事は自分を変えれる、人生を変えれる仕事です!何歳でも転職してきて、やれる仕事ですよ
自分自身を変える事ができる仕事、変わっていく事ができる仕事だと私は思ってます。
ぜひ介護のお仕事を一回やってみて下さい。ダメだったら1日で辞める、っていうつもりではじめてもいいでしょう。
でも、悪くない仕事ですよ。ほんと。