介護講師がズバリ語る！ホームヘルパーの求人探し　　

ホームヘルパー２級という資格は現在、介護職員初任者研修という名称に改名されています。

介護職の質の向上などを目的として講習時間の増加と修了試験が義務付けられました。

そのため、同等の研修ですが旧ホームヘルパーよりも介護職員初任者研修修了者の方が密度の濃い学習を行っています。

しかし、介護職員初任者研修を修了しても介護福祉士のような国家資格ではないため、オープニングスタッフや人気のある施設の求人へ採用されないことがあります。

７月、１月のボーナス後は求人が出てなくても就職し易い！

介護福祉士は国家資格で高度な専門知識や技術を習得していることになるため、同時に応募した場合は不採用になってしまう可能性があります。

それでも安心して下さい！
介護福祉士が転職する時期は大体ボーナス後と決まっているので初任者研修修了者でも十分就職することができます。

それに一度の募集で３名位採用している施設もあるため、初任者研修修了者でオープニングスタッフや人気のある介護施設に就職している方はたくさんいます。

また、介護職は任期もないため職員がいつ退職するかも分かりません。

諦めていた求人先がある日突然募集していることなどは大いにあります。

私が働いていた介護施設の新人職員の半数以上は初任者研修修了者でした。

介護職は人手不足であるため常に求人が絶えません。
必ずあなたに合った求人先が見つかります！

ホームヘルパーに人気の求人とは？

ホームヘルパーと聞くと私は「訪問介護」を強くイメージします。

「ホーム」という言葉があるからでしょうか？５０代、６０代の初任者研修修了者は訪問介護の求人が人気です。

身体介護が少ないことと調理や洗濯などをすることから家事経験がいかせるという理由もあります。

また、訪問介護のほとんどがパート募集であることから、仕事も直行直帰できるため余計な人間関係がないことも人気の理由になります。

また、２０代、３０代の男性、４０代の方へ人気の求人が介護施設になります。

２０代は独身者が多く、３０代男性は勤務時間に融通が利く方が多く、また４０代は子どもの手がかからない方が多いことを理由に夜勤や変則性の勤務に対応できるからです。

入所型の介護施設はシフト勤務であるため毎週休日が違いますが、夜勤があると夜勤明けも出勤扱いになる分、昼間の出勤数が減ります。

私の働いていた施設では夜勤をする職員は月に１０日～１２日ほどしか昼間出勤しませんでした。

夜勤勤務は職員が１フロア１人だけなので、昼間のように多くの職員に気を使う必要がないことから気楽に仕事をすることができます。

そして３０代女性に人気の求人ですが、３０代は子どもが小さい方が多いため、パート勤務をする方がほとんどです。

子育てを優先する関係上、変則性勤務や夜勤のない職場を選んでいる方が多くいます。中でもデイサービスや介護施設の日勤パート勤務が人気です。

介護職の求人はどの方も個々の生活環境に合った求人を選んでいますが、年代ごとだとこのような感じで人気が分かれてきます。

ホームヘルパーの求人欄にある必要資格

求人に必ずと言っていいほど記載してある資格が、「介護職員初任者研修修了」になります。

求人によっては「初任者研修」とか、「ホームヘルパー」などと記載していますが意味は同じだと思って下さい。

その他の資格として介護福祉士、ケアマネジャーなどがありますが、これは実務経験等がないと受験ができないためスルーしていただいて結構です。

また、デイサービスの求人になると利用者の送迎をする関係上車の免許を持っていないと応募できないことがあります。（デイサービスは大型免許がなくても大丈夫ですが、施設によってはマニュアル車の免許が必要なのでオートマ限定の方は確認をして下さい）。

無資格でも求人に応募することはできますが、就職後に必ず資格を取るように言われるため早めにスクールを探していただくことをおすすめします。

ホームヘルパーの求人を見る時の注意点

スクールの受講生だったＡさんの話ですが、求人票に記載してあった休日数と実際の休日数が違うことがありました。

面接時にも確認済です。入社日に勤務表を渡されたら休日が８日の予定なのが６日しかありませんでした。

周りの職員も同じ休日数であったことからＡさんはその場で何も言えなかったそうです。

Ａさんは近くに置いてあった過去の勤務表をこっそりと見たら毎月の休日は６日、少ない時は５日だけだったそうで、今後その施設で仕事を続ける自信がなくなったために２日で辞めて別の施設に就職したそうです。

求人の中には人手が足りないためにどうしても就職して欲しいことから、応募者に都合のいいことしか話さない施設もあります。

就職したらまず雇用契約書の内容や勤務表の休日数、合わせて他の職員の休日数、夜勤数も確認して下さい。

求人と内容が違っていたり、あなたが「おかしいぞ？」と思った場合はブラック企業である可能性があります。

その時は無理に続けなくても他に条件の合う求人はたくさんあるので退職した方が今後のためになると思います。

まとめ

何も知らないこと程怖いことはないため、介護職の求人を見る前にまずあなたがどんな種類の介護施設で働いていきたいのかを決める必要があります。

いくつか決めたらそこがどんな施設なのか特徴を調べていただき、その後に求人を探した方が就職のイメージが膨らむと思います。

そして、気になる施設と同種類の求人は複数見ていただき休日や給料の平均額などを知ることが大切です。

一つの求人先しか見ないでいると、他の同種類の求人と明らかに違う部分があった時に後悔をすることになります。

「希望する介護施設の下調べ」と「同種類の求人を見て「基準」を理解する」ことを行うことで、あなたに合った介護職への道が開かれます。